67. ページ17
.
んーん、そんな、大げさなことじゃないの。
ただ、バカなわたしの頭が、入院を再開したことに追いついてないだけなの。
よくあるじゃん、みんな学校で楽しいことしてる中、ひとり風邪ひいて休んで家で寝てる日って、そんな感じ。
今頃何してんのかな、わたし抜きで楽しいことしてんのかな、わたしも今日行く予定だったのにな、ってずっと思っちゃうんだ、思っても意味ないのに。
夏休み前のころは、いきなり言われた病気のことで頭がいっぱいで、こんなこと思わなかったのにさ、今更おかしいよね？
ほんとは行けたはずなのに、っていう言葉がイヤなだけ、それで、こんだけ気が重くなってる。
バカなんだ、子どもなんだ、そんなわたしがイヤになって、また神山さんがきてくれてもベッドに潜っちゃう、なにしてんのって感じだわ、ほんとに。
「�霤弔機爾鵝�動けるときは、ちょっと動いててほしいかなぁ。 あんまりこもりっきりになっちゃうのもよくないんよ、実は。」
「………やだ、……」
「屋上とか行けへん？ 行ったことないやろ？」
「……やだっ、…寒いもん、…」
次第に日が経って、本来の入院再開日がきても、まだ潜ってた。
ってか、別に潜ってなくてもいいのに、いつのタイミングで復活すればいいか分からなくなってた。
貧血が落ち着いて、小児科に行く許可が出て、友達が面会に来る許可が出ても、ずっと、なんか中学生の反抗期みたいに。笑
あー、それが原因だったんだね、って思われるのが、恥ずかしくなってたの、いいよ、笑って？
神山さんごめんね、って、心の中ではちゃんと思ってた。
神山さんだけじゃないよ、パパにも照史先生にも、小児科のみんなにも、友達にもレイジにも、他の先生にも、苦手な看護師さんにも、もちろん。
「�霤弔気鵝△發Δ修蹐修輕楜い膿看曚笋錙� 嫌なこと教えて？ 教えてくれな、俺ここにずっとおるで？」
「……なんでもない、………わたしが、悪いから、」
「なんでそう思うん？ 場合によっては、�霤弔気鵑了廚す�みかもしらんやん？」
けど、そんな時だった、照史先生からこの話を聞いたのは。
ほんまは、他の患者さんのことやから言うたあかんねんけどな、って人差し指立てて。
なにそれ、わたし、こんなことしてる場合じゃないじゃん。
思わず、飛び起きた。
許可なんか忘れて、病室を出た。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 625人がお気に入り
お気に入り作者に追加
「ジャニーズWEST」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
みき(プロフ) - いつも楽しく拝読しています。毎日更新されているか楽しみで、お話が続くのが嬉しいです。お忙しいとは思いますが、更新頑張ってください！ (2019年10月26日 23時) (
レス) id: 80bf883441 (このIDを非表示/違反報告)
Riru(プロフ) - のんちゃんのお手紙で涙が出ちゃいました、、西埜さんが選ぶ言葉がほんとに大好きです。 (2019年10月24日 12時) (レス) id: 52537ea43d (このIDを非表示/違反報告)
りりあん(プロフ) - 西埜さんの文章がすごく好きです！これからもずっと応援しています！ (2019年10月18日 4時) (レス) id: bb098296da (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：茉都香 | 作成日時：2019年10月15日 23時
