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日の出は、見えた。
いや、むしろ、見えすぎた。
それぐらい、きれいで、キラキラしてて、眩しくて、
それでいて、とても力強かった。
「……わぁっ、……」
「…すげぇ、……めっちゃ、キレイやん、」
まずは、目から、このキレイすぎる光景をしっかりと裏まで焼き付ける。
そして、大きく深呼吸して、からだの中まで、そのエネルギーをたっぷり吸い込んで。
もう絶対に吐き出さない、このまま、全部溜め込んで、わたしのエネルギーにしてやるんだから。
そして、病気に勝つ！、なんて、ウケるわ、めっちゃぶりっ子なこと言ってる、わたし。
でも、そう言いたくなるくらいほんとに力強かった、エネルギーを感じた、生命力を感じた！
「……………あれっ、……」
なのに、もしかしたら、そのエネルギーを溜め込みすぎて、充電が100を超えちゃったのかもしれない。
「これ、みんなも呼んだらよかったなぁ？ せめて写真だけでも撮っ………………………」
ここまで歩いてきて、止まったのに、なかなか心臓が静まらないなと思ってたら、だんだんサァーっと血の気がひいてきて、大毅くんの声が遠くなってきた。
そしたら、明るいはずの目の前がザラザラと暗くなってきて、そのまま立っていられなくなって、しゃがみこむ。
心臓もさっきよりバクバクしてるし、なにこれ、気持ちわるい。
早く治って欲しくて、大きく深呼吸をするけど、焦った大毅くんの顔を見て、あ、ヤバいんだな、って、ちょっと、そんなに引かないでよ。
頭を上げていられなくなって、思わず下を向いてしまう、怖い、怖い、早く治って。
大丈夫なんだよ、大毅くん、大丈夫だから、ちょっとだけこのままで休憩したら、すぐ治るから。
目を瞑って、倒れないようにするのが必死。
でも、それを通り越したら、少しずつラクになってきた。
なんだったんだろう、よくわからないまま、心臓だけがまだうるさく頑張ってる。
「……ふぅっ、…ヤバっ、…パーカー、めっちゃ、汗だくかもっ、…笑…」
「そんなんええねんっ、それより、大丈夫か？ 何があった？ 発作か？ おとんに連絡せんでええか？」
「…わかんないっ、けど、…大丈夫、……帰れるからっ、」
「ぉん、わかった、 でも、その顔色良くなるまで、ここで休憩しとこ、な？」
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みき(プロフ) - いつも楽しく拝読しています。毎日更新されているか楽しみで、お話が続くのが嬉しいです。お忙しいとは思いますが、更新頑張ってください！ (2019年10月26日 23時) (
レス) id: 80bf883441 (このIDを非表示/違反報告)
Riru(プロフ) - のんちゃんのお手紙で涙が出ちゃいました、、西埜さんが選ぶ言葉がほんとに大好きです。 (2019年10月24日 12時) (レス) id: 52537ea43d (このIDを非表示/違反報告)
りりあん(プロフ) - 西埜さんの文章がすごく好きです！これからもずっと応援しています！ (2019年10月18日 4時) (レス) id: bb098296da (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：茉都香 | 作成日時：2019年10月15日 23時
