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「おねえちゃん、おひざ、おっちんしてもいいっ？」
「…いいけど、 書きづらくならない、？笑」
大毅くんは、火起こしに呼ばれて、神山さんは、キッチンで食材を切ってる。
だから、一応、声の届く範囲には誰かいるんだけど、おえかきで遊んでいるのは、わたしとのんの2人だけ。
のんは、わたしを書いた、懐かしのおえかきちょうの次のページに、のんとのんのパパを書いた。
ママは？ ってこの前聞いたら、お星さまになったって言ってた、わたしといっしょ、会ったことないって。
お星さまのママに、のんが、ランドセルのかっこいい小学生になるの、いっつもお願いしてんねん。
だから、星に願いをの曲に喜んでくれたのか、って、納得したのも、よく覚えてる。
ちゃっかり膝の上に座って、上手？なんて言うように、わたしを見上げてくる、可愛らしいけどたくましい顔。
ん、きっとかっこいい小学生になれるよ、わたしも、ママにお願いしてるからね。
「おねえちゃんも、おえかきして？」
「…いいよ、 アンパンマン書いてあげる、」
「あんぱんまんっ！ のん、どきんちゃん、しゅきっ！」
そしたら、しばらくして、なんとなく、のんのからだが、あったかくなってきてるような気がしてきた。
熱ほど熱いわけじゃないけど、わたしが少しうとうとするくらい、あったかい、まるで湯たんぽ。
念のためにと思って、いちばん近くにいた神山さんに声をかける。
ねぇ、のん、大丈夫だよね？ 病院戻らなくていいよね？
「んー、これは、おねむかなぁ？ のんちゃん、ねんねする？」
「…んーんっ、……」
「ふわぁー、言うたそばから、おっきいあくび。笑 ねんねしよっか？ おいで？」
「…ややぁっ、！…おねえちゃん、がいいっ、…」
そしたら、よかった、特にしんどくなったわけじゃなかったみたい。
くるんとわたしの方を向いて、抱きついてくる元気な力がその証拠だけど、もうこうなったのんは頑固だよ？ 動かないよ？
そしたら、珍しく、うそぉーん、なんて困った顔の神山さん、そっか普段はこんなちっちゃい子より、おじいちゃんおばあちゃん相手の方が多いもんね？
ベッドに連れていくために、ひょいと神山さんが抱っこしたら、それだけで涙目の、のん。
よし、まかせて、寝かしつけは、わたしがやっといてあげるから。
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みき(プロフ) - いつも楽しく拝読しています。毎日更新されているか楽しみで、お話が続くのが嬉しいです。お忙しいとは思いますが、更新頑張ってください！ (2019年10月26日 23時) (
レス) id: 80bf883441 (このIDを非表示/違反報告)
Riru(プロフ) - のんちゃんのお手紙で涙が出ちゃいました、、西埜さんが選ぶ言葉がほんとに大好きです。 (2019年10月24日 12時) (レス) id: 52537ea43d (このIDを非表示/違反報告)
りりあん(プロフ) - 西埜さんの文章がすごく好きです！これからもずっと応援しています！ (2019年10月18日 4時) (レス) id: bb098296da (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：茉都香 | 作成日時：2019年10月15日 23時
