ママがくれた命 ＊廉パパ ページ7
娘 美音(みお)中学2年生
廉side
朝。
目が覚めてリビングに行くと、キッチンに美音が立っていた。
廉「おはよ。朝ごはん作っとんの？」
美音「おはよ！朝ごはんとお弁当作ってるの！」
廉「そっか。ごめんな、俺、起きれんくて」
美音「ううん！夜遅くまでお仕事だったんでしょ？お疲れ様！」
廉「うわぁ、今ので疲れが全部吹き飛んだわ」
美音「ふふ、大げさ笑 そうだ、パパ、今日はロケなんでしょ？パパのお弁当も用意したよ！」
廉「マジ？」
美音「うん！自分のお弁当作るついでだから！パパのはおかず少なめで白米多めだよ！」
廉「よう分かっとるやん。さすが美音」
美音「ふふ笑」
朝ごはんもちょうどできたみたいで、美音が並べてくれ、そして二人で席に座った。
廉「いただきます」
美音「いただきまーす」
廉「うん、美味い。料理上手くなったな、美音」
美音「ふふ、料理好きだもん」
廉「いいお嫁さんになれるよ。まぁお嫁に出すつもりないけど」
美音「うわー、束縛パパだ笑」
廉「ふふ笑」
美音「あ、そうだ。来月ね、懇談会あるから。何日にやるか決めといて？」
廉「おん、分かった。予定決めとく。そういえば来月は美音の誕生日もあるな」
美音「うん。14歳になっちゃう」
廉「14か〜。早いな〜」
俺は思わず、窓際の仏壇に目をやる。
美音が産まれて14年経ち、そしてAが亡くなって14年経つ。
廉「A〜。美音が産まれて14年経つんやって。ほんま早いよな〜」
仏壇に飾ってあるAの写真に向けて話しかける。
美音「···ねぇ、ママって、私が産まれて2日後に亡くなったんでしょ？どうして亡くなったの？」
廉「·····」
時々ある、この質問。
俺は、いつも答えられない。
美音「パパ？」
廉「···色々あったんよ」
美音「色々って？」
廉「···色々」
美音「パパいつもそうやってはぐらかす。教えてよ、ママがどうして亡くなったのか」
廉「·····」
教えてもいい。
でもそれで、美音が自分を責めるかもしれない。
だから、教えていいのかわからない。
廉「···ほら、学校遅れるからはよ食べな。懇談会、また予定決めとくから」
美音「···うん」
14年前のことを思い出し、辛い気持ちになりながらも、ご飯を食べ進める。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 86人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
このみ(プロフ) - まるさん» 読んでくれてありがとうございます！めでたいニュースが舞い込みましたね！6ヶ月の娘を育てながらの妊娠生活、大変だろうけどきっとパパやママが支えてくれると思います！この先の流れもお楽しみに！ (2022年7月12日 13時) (
レス) id: 431cff37e1 (このIDを非表示/違反報告)
まる - 読みました!岸家にまた嬉しいニュース舞い込んできましたね!夢花ちゃん少し不安そうだったけど変わらず家族が支えてくれるんだろうなと思うと安心です。これからのお話の流れも楽しみにしてます! (2022年7月12日 11時) (レス) id: 40bf441d3d (このIDを非表示/違反報告)
このみ(プロフ) - りーさん» 追加リクありがとうございます！お話まだ作ってないので、その感じで書いてみますね！ (2022年7月12日 2時) (レス) id: 431cff37e1 (このIDを非表示/違反報告)
このみ(プロフ) - おんぷさん» 性別、名前、そちらの方はお楽しみに！ (2022年7月12日 2時) (レス) id: 431cff37e1 (このIDを非表示/違反報告)
りー(プロフ) - (続きます)だと大丈夫かな?って、自分自身がママになったけれど、弱い部分も見せちゃうような夢花ちゃんも(お話まだ出来てなかったら)入れて頂けると有難いです!名前、性別は既にもう決まってるみたいなので、そちらも楽しみにしてます! (2022年7月12日 0時) (レス) id: 49334b775f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：このみ | 作成日時：2022年7月4日 14時
