2 ページ39
Aside
そして翌日。
紫耀はほんとに朝イチで来てくれた。
天気もいいから、お散歩したいって言ったら連れてってくれた。
敷地内にある中庭まで歩くまでの間。
お腹も大きくて重たくて、歩くペースもゆっくりになっちゃうけど、紫耀は何も言わず、歩幅を合わせてくれて。
紫耀「ゆっくりでいいからね」
ほんとに優しいなって改めて思う。
中庭に着き、ベンチに並んで座る。
紫耀「三つ子か〜」
中庭には他にも人がいて、その人たちをぼーっと眺めてると、紫耀がポツリと呟いた。
「ふふ、どうしたの？」
紫耀「いや、改めてすごいなって。だって3人だよ？一気に3人授かるってすごいもん」
「ね。まさか三つ子授かるとは思わなかったな笑」
紫耀「俺も笑 まぁまだ油断はできないよね」
「そうだね。一日一日を慎重に過ごさないと」
3人全員無事に生まれるとは限らない。
お腹の中で3人のうち誰かが亡くなることだってある。
そうならないように、今は体を大事に過ごさないと。
「早く会いたいね、赤ちゃんたちに」
紫耀「うん。会えるの楽しみ」
3人無事に産まれますように。
今はそれしかない。
·
·
それから3ヶ月後。
正産期に入り、帝王切開の日になった。
赤ちゃんは普通の子よりは小さいけど、臓器とかはもう出来て外に出ても大丈夫みたいだから、帝王切開で赤ちゃんを出す。
帝王切開は、紫耀も立ち会える。
人生で初めての手術。
当日は、ずっと緊張でいっぱいだった。
「怖いな、手術」
病室で手術の準備が整うのを待ってる間、思わず溢れた弱音。
紫耀「怖いよね。でも俺もちゃんと隣にいるから大丈夫。ずっと手握ってるから」
「うん」
紫耀の言葉で、少し怖さはなくなった。
そして手術の時間が来て、手術室に向かった。
麻酔が体に入れられる。
麻酔が効いたところで、手術が始まった。
紫耀はずっと私の手を握ってくれた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 73人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
このみ(プロフ) - まるさん» 読んでくれてありがとうございます！もし男の子だったら大変ですよね！笑 どうか女の子でいてほしいですね！ (2022年6月9日 12時) (
レス) id: 431cff37e1 (このIDを非表示/違反報告)
まる - 読みました!さっそくリク書いていただいてありがとうございます!女の子用の服をこんなにも買っちゃったら男の子もし生まれたら大変ですね笑 女の子が生まれることを願います! (2022年6月9日 7時) (レス) id: 40bf441d3d (このIDを非表示/違反報告)
このみ(プロフ) - りーさん» お楽しみに！ (2022年6月9日 5時) (レス) id: 431cff37e1 (このIDを非表示/違反報告)
りー(プロフ) - ありがとうございます。どのメンバーの子なのか楽しみにしてますね! (2022年6月9日 1時) (レス) id: 49334b775f (このIDを非表示/違反報告)
このみ(プロフ) - りーさん» 読んでくれてありがとうございます！理由が素敵ですよね！ほんとに可愛いお名前です。新しいリクエストありがとうございます！颯くんの初恋の女の子は誰にするか、考えて書いてみますね！ (2022年6月9日 1時) (レス) id: 431cff37e1 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：このみ | 作成日時：2022年5月30日 6時
