2 ページ49
岸side
しばらくして、玄関から物音がした。
何だろうと思い、玄関の方に行くと、玄関のドアを開けて立っている結花の姿があった。
岸「あれ、結花。どうした？忘れ物？」
そう聞くと、結花は首を横に振った。
岸「どうした？」
結花「···やっぱ無理···」
岸「無理？」
結花「一緒に来て···？」
やっぱ無理だったようで、途中で帰ってきたみたい。
一緒に来てという結花のお願い、聞かないわけにはいかない。
岸「うん、分かったよ。一緒に行こっか」
俺は着替えは特にしないで、上着だけ着て、一緒に家を出た。
そして車に乗り、結花が赤ちゃんの頃からお世話になってる病院に向かう。
岸「結花、怖い？」
助手席に座ってる結花に聞いても、結花は何も言わず、俯いてるか時々窓の方を見てるだけ。
結花は昔から注射は大嫌い。
っていうか、病院自体が無理な子。
大きくになるにつれて病院嫌いも収まるかなと思ってたけど、そんなことはなかった。
結花も病院嫌いを克服しようと頑張ってるけど、やっぱ嫌いなものは嫌いみたい。
結花「もう着いちゃうじゃん···」
病院の看板が見え始め、結花はそう呟いた。
車は右に曲がり、駐車場に入った。
そして車を停め、車から降りる。
岸「よし、結花、降りるぞ」
結花「···10秒待って」
結構長いな。
言われたとおり、声に出しながら10秒数える。
岸「結花、10秒経ったよ」
結花「もう5秒···」
岸「いやいや、終わんねぇじゃん笑」
永遠とこの繰り返しだぞ笑
岸「もう頑張ろう、結花。な？俺がいるから」
結花「うん···」
結花は観念したのか、車から降りた。
そして二人で院内に入り、受付して、待合室で待つ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 60人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
このみ(プロフ) - まるさん» リクエストありがとうございます！書いてみますね！ (2022年2月24日 12時) (
レス) id: 431cff37e1 (このIDを非表示/違反報告)
まる - リクお願いします！紫耀くんパパでお家に遊びに来たメンバー。娘の茉弥ちゃんはママは言えるけどパパは言えず。メンバーも茉弥ちゃんにメロメロで一緒に過ごしてると紫耀くんじゃないメンバーにパパ！と言い始め面白がる中、紫耀くんは焦ってしまうお話を読みたいです！ (2022年2月24日 7時) (レス) id: 40bf441d3d (このIDを非表示/違反報告)
このみ(プロフ) - まるさん» 読んでくれてありがとうございます！紫耀くんもメンバーも優しくて素敵ですよね！信頼関係がちゃんとできてる証拠ですね！ (2022年2月24日 4時) (レス) id: 431cff37e1 (このIDを非表示/違反報告)
まる - 読みました！ママにちゃんと寄り添ってあげれる紫耀くんパパも素敵だし、メンバー内で協力してくれるところ愛を感じました。メンバーの仕事を引き受けれるのも仕事を任せれるのもお互い信頼関係ができあがってるからですね♪ (2022年2月24日 0時) (レス) id: 40bf441d3d (このIDを非表示/違反報告)
このみ(プロフ) - りーさん» 読んでくれてありがとうございます！メンバーの愛はすごいですよね！リクエストもありがとうございます！書いてみますね！ (2022年2月23日 21時) (レス) id: 431cff37e1 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：このみ | 作成日時：2022年2月11日 18時
