5 ページ10
廉side
子どもたちがおつかいに行って、もうすぐ1時間経つ。
家で一人、台本片手に子どもたちの帰りを待つ。
スタッフさんも緊急ではない限り、子どもたちの状況は教えてくれない。
だから子どもたちがちゃんとおつかいができてるのか分からない。
でも、おつかいに行ってもう1時間は経つから、きっと順調なんだろう。
そう思ってた。
セリフ覚えも集中できず、ただただページを捲ってると、どこからか、子どもの泣き声が聞こえた。
その声はどんどん近づいて大きく聞こえ、俺は立ち上がって玄関の方へ向かった。
そして恐る恐るドアを開けると＿＿＿＿＿
廉「えっ、はな！？」
はな「うわあぁぁん！」
大きな声で泣いてたのは、はなだった。
はなはマンションの廊下の真ん中でギャン泣き。
廉「えっ、ちょっ、どうしたん？」
プチパニックになりながら、はなのとこに駆け寄る。
廉「はな、一人なん？ゆうは？」
戻ってきたのははなだけで、ゆうの姿が見えない。
どういうことなんやろ？
廉「ちょっ、とりあえず入ろっか。な？」
ご近所さんの迷惑になるから、とりあえずはなを家の中に入れることに。
リビングに行き、はなを膝の上に座らせ抱きしめ、背中をトントンする。
はな「うわあぁぁん！ﾋｯｸ、、」
廉「よしよし」
色々はなに聞きたいことたくさんあるけど、まずはこの子を落ち着かせんと。
落ち着かせること10分。
やっと涙も止まり、落ち着いてきた。
廉「はな、何で帰ってきたん？パパに教えて？」
優しく問いかける。
はな「ｸﾞｽｯ．．．おさいふ．．．ｸﾞｽｯ」
廉「お財布？お財布がどうしたん？」
はな「ｸﾞｽｯ．．．．はなも、もちたか、った．．ｸﾞｽｯ．．．でも、ゆうちゃん．．．ｸﾞｽｯ、、だめって．．．」
廉「だめって言われて悲しくて一人で帰ってきたん？」
はな「ｸﾞｽｯ、、うん、、」
廉「そっか。はながお財布持ちたかったのは知らなかった。ごめんな？」
はな「ｸﾞｽｯ、、うん．．．．」
その時、玄関のドアが開く音が聞こえた。
廉「あ、ゆう」
ゆうが戻ってきた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 162人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
美紀(プロフ) - キンプリ大好きです最高です岩橋君寄りのオール担当ですコロナウイルスに気をつけてくださいね (2021年12月19日 14時) (
レス) id: e19dcb272d (このIDを非表示/違反報告)
このみ(プロフ) - りーさん» ブログの話も読んでくれてありがとうございます！怒ったあとで、怒ってごめんねって謝ってそうですよね！甘やかさずにダメなことはダメって教えて、いいパパです！ (2021年10月24日 20時) (レス) id: 431cff37e1 (このIDを非表示/違反報告)
このみ(プロフ) - はるかさん» 読んでくれてありがとうございます！大事だってことをちゃんと言葉にして伝えてくれて、結花ちゃんもきっと嬉しかったと思います！ゆうくんも、もっと逞しい彼氏になりそうですね！ (2021年10月24日 20時) (レス) id: 431cff37e1 (このIDを非表示/違反報告)
りー(プロフ) - ブログの話の、紫耀パパが危ないから怒っちゃうのを想像しながら、きっと後でごめんね。って謝りつつも、危ないからダメって事をちゃんと教えてあげてそうで、そんな姿が目に浮かびました♪ (2021年10月24日 20時) (レス) id: 49334b775f (このIDを非表示/違反報告)
はるか(プロフ) - 小説読みました！結花ちゃんを、岸くんは大事で愛してる事をきちんと言葉にして味方な事を伝えてあげる、優しくて素敵なパパで、ゆうくんも守りきれなかった悔しさをバネに、これからはずっと結花ちゃんを守ってあげる逞しい彼氏になる感じがしました！ (2021年10月24日 20時) (レス) id: 5a59404731 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：このみ | 作成日時：2021年9月26日 20時
