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「A」
呼んだら、逃げなきゃよかったと項垂れてたAはゆっくり顔を上げた。
「うん」
タイミングは今。
分かっていたのに...
「俺たち付き合ってみる？」
なんて素直に好きとは言わず、いつかからかったのと同じ台詞を吐いてしまったのは
なぜか今更恥ずかしさが込み上げてきたからで...
これもまた同じにポワンとしてるAにじりじり近付く。
あの時とは違い隣に座ってるから、隔てるテーブルなんてなく、片手は腰に回し
もう片方の手で頬に触れると、思いの外柔らかい感触。
Aの目は俺を映していて
もうこのまましちゃう？
震える睫毛が愛しくて、親指で撫でたらAは目を閉じた。
...いや、ダメだ。
俺もちゃんと気持ちを伝えないと。
かろうじて残っていた理性で止めた。
でも出た言葉は
「キスされると思ったか」
ふざけたもの...
俺びびってる？
「返事は？」
って言いながら自分に苦笑。
「キスされるとか思ってないし！！」
信じられないって目を見開くA。
あ、あー...
立ち上がったAは
「今からかうなんてひどすぎる。百年の恋もさめた気分だよ！」
睨んだ。
あー、もう。違うんだって！
思わず抱き締めた。
「返事ってそっちの返事じゃない」
ヤバイ。
初めて抱き締めたAは俺の胸にすっぽりはまって
柔らかな感触と
温もりと
ここまで近付かないと分からなかったいい匂いに
ドドドっと鼓動が早まった。
「付き合ってみる？って方の返事」
「...え...えっ？！」
顔を見られるのは恥ずかしくて、頭を抱え込んでいたのにAは思いきり胸を押し、顔を上げた。
「何？」
「え？」
「何で抱き締めてんの？」
「...お前、逃げるから」
顔を見られるのが恥ずかしいから以外にそれもある。
「何でドキドキしてんの？」
「...あー...」
聞こえたのか。
「何で赤くなってんの？」
今すぐ好きって言いたい！なんてテンションが上がっていたのに
いざとなるとこんなになって...
よし！俺も素直な心のうちを話そう。
男らしく。
なんて決心しなければいけなかった。
「“ユノ、Aにだけ態度が違う”」
「え？」
「フラれる時ウンジュに言われた」
「そんなことないって思ってたんだけど...。最近...気付いた」
「俺、お前のこと...」
腕の中の温もりをもう一度抱き締めた。
「ずっと好きだったみたいだ」
やっと言えた。
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れさ(プロフ) - ゆうさん» こちらこそありがとうございます！そう言って貰えて本当に嬉しいです(*´∀`) (2016年5月4日 1時) (
レス) id: a69c31a826 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - お疲れ様でした。 ありがとうございます(*'-'*) もう、ドキドキしちゃいました〜 このシリーズ大好きです(*^^*) (2016年5月3日 22時) (レス) id: 6d5d1cf67a (このIDを非表示/違反報告)
れさ(プロフ) - jumpanaさん» ありがとうございます(^^)v楽しんで頂けましたら嬉しいです！ (2016年5月3日 20時) (レス) id: a69c31a826 (このIDを非表示/違反報告)
れさ(プロフ) - ほし☆いちさん» ありがとー！ユノじゃなかったら許されないよね？ (2016年5月3日 20時) (レス) id: a69c31a826 (このIDを非表示/違反報告)
jumpana(プロフ) - お疲れ様でした。とっても素敵（≧∇≦） ありがとうございました！ (2016年5月3日 13時) (レス) id: 1ddf45977b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れさ
| 作成日時：2016年2月16日 0時
