・ - 私 - ページ44
あぁぁ何言ってるんだぁぁ
「え」
ユノ、驚いてる。
ひくに決まってるのに
こんなこと言っちゃったのはこの体勢に頭がやられちゃってるからだ...！
嫉妬してるような事言いながら、どんどん迫ってくるユノは口許にうっすら笑みを浮かべていて
背中にトンっと壁を感じたと同時に固まった。
それでもこれは心臓がもたない！って、ユノを押し返そうと試みたものの
するりと手を繋がれて
「会いたかった」
ため息と一緒に吐かれた言葉。
「私も...」
ってそれまでだったらギリギリ大丈夫だったと思う。
でも
「ひく？」
「会いたいーとか...好きー...とか」
そんなこと聞かなくてもよかったよね？私
ポカンと口を開けたユノにいたたまれなくて
「あ、言わないよ？例えばだから」
あわあわと意味不明な否定をすると...
ユノの口角がぐいと上がった。
もう完全に逃げ場を塞ぐように壁に手を突かれて片手は繋がれて
しゃがもうにもユノとの間にそんな隙間はない。
「言わないの？」
ユノちょっと笑っちゃってるよね？
こんなこと私が言うなんておかしい、よね？
...でも実は思った時に好きとか言いたいタイプ。
でもでもユノは私がそういうんじゃないと思ってる。
そして求めてもない。
も〜やだ
つい出た本音をサラッと冗談に変えられる人もいるだろうけど
無理！
開き直った。
らしくないって笑われるの覚悟で。
「...言うかも？」
予想通りユノはくしゃっくしゃの笑顔になって
「言うの？！」
吹き出した。
覚悟してたけど...
「悪い？！」
むむむっと口を尖らせると
ユノは一瞬きょとんとして
「全然。悪くない」
え？
「むしろ言って？」
って少し顔を赤くした。
...あれ？
「言って、いいの？」
「ん」
「思った時に？」
「ん」
「うざいくらい言うかもよ？」
「いいよ」
...いいの？
「Aそういうの言わないのかなって思ってたから......嬉しくて笑っちゃった」
嬉しくて！？
「...」
「...」
そこまで言ってしばし沈黙が流れる。
ユノはやっぱり少し笑ったまま私を見下ろし、じっと目を反らさない。
「...なに？」
「言わないのか？」
...って！
今？好きって？
言えと言われたら言えない！！
でも
「A...」
優しく呼ばれて、やんわり頬を撫でられて
キラキラした目に囚われ...
口を開き掛けた時
バターン
ドアが開いた。
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れさ(プロフ) - ゆうさん» こちらこそありがとうございます！そう言って貰えて本当に嬉しいです(*´∀`) (2016年5月4日 1時) (
レス) id: a69c31a826 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - お疲れ様でした。 ありがとうございます(*'-'*) もう、ドキドキしちゃいました〜 このシリーズ大好きです(*^^*) (2016年5月3日 22時) (レス) id: 6d5d1cf67a (このIDを非表示/違反報告)
れさ(プロフ) - jumpanaさん» ありがとうございます(^^)v楽しんで頂けましたら嬉しいです！ (2016年5月3日 20時) (レス) id: a69c31a826 (このIDを非表示/違反報告)
れさ(プロフ) - ほし☆いちさん» ありがとー！ユノじゃなかったら許されないよね？ (2016年5月3日 20時) (レス) id: a69c31a826 (このIDを非表示/違反報告)
jumpana(プロフ) - お疲れ様でした。とっても素敵（≧∇≦） ありがとうございました！ (2016年5月3日 13時) (レス) id: 1ddf45977b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れさ
| 作成日時：2016年2月16日 0時
