その２なんて忘却の彼方 ページ43
衝動的に連れて来た隣の部屋。
「あー、サングラス持ってきた？」
なんて俺は何言ってんだ
Aは、俺には曖昧な笑顔で
向こうでドンギョンたちと話してる方が楽しかった？
ってチラッと思ったら
「二人になりたくて」
思わず言っちゃって、すぐ恥ずかしくなった。
でもAはみるみるうちに赤くなり...
その顔を見た途端、恥ずかしさは飛んだ。
「店から直接来たの？」
一歩前に。
うんうん
コクコク頷くAからふわっといい香り。
「チャンミン、店に迎えに？」
肩に置いた手を滑らせて、首筋に落ちた後れ毛を指に巻き付ける。
「な、中までじゃないよ？近くの焼肉屋まで来てくれて。あそこ駐車場広いから」
焦ったようにじりじり下がるAはもう首元まで染まっている。
「ふーん...ドライブ楽しかった？ニコニコしてここに来たもんな？」
俺の嫉妬を感じ取ったAは
「楽しかった、というか...いや...あの」
しどろもどろに一歩下がった。
スルッと指から髪の毛が離れる。
「腕組んで」
俺はまた一歩前に
「あ、れは...っ」
Aは一歩下がる。
「ペアルックなんだ？」
一歩前に
「いや！たまたまでっ」
一歩下がるを繰り返し...
「彼氏？とか言われてさ。否定しないし」
「あのっ」
「彼氏は俺だよな」
壁際に追い詰めた。
“嫉妬深い彼氏”なこと言ってるし
本音なんだけど...
潤んだ瞳で俺を見上げるAを見たら、そんなことどうでもよくて
あぁ、もう抱き締めたい。
だけど待て。
固まっていたAはハッとしたように
「ちょっ」
俺の胸を押した...から
その手に手を重ねると力は弱まって
そっと手を繋ぐ。
「会いたかった」
一番の本音。
今まで恋人と会えなくても普通だと思ってた二週間をAとだと長く感じた。
触れてさえいないのに...電話でだって気持ちが大きくなるなんて初めて知った。
内容のない話にだって、そこここにAを感じるし
声を聞くだけで愛しい感情が増える。
多分それはAを充分に知ってるから、なんだろうけど...
「私も......ってひく？」
こんな照れと不安が混じったAは知らない。
「ひくって何が？」
「会いたいーとか...好きー...とか」
と小さな声でモジモジ。
「え」
好き？！
俺の驚きの声を勘違いしたAは
「あ、言わないよ？例えばだから」
慌てて否定した。
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れさ(プロフ) - ゆうさん» こちらこそありがとうございます！そう言って貰えて本当に嬉しいです(*´∀`) (2016年5月4日 1時) (
レス) id: a69c31a826 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - お疲れ様でした。 ありがとうございます(*'-'*) もう、ドキドキしちゃいました〜 このシリーズ大好きです(*^^*) (2016年5月3日 22時) (レス) id: 6d5d1cf67a (このIDを非表示/違反報告)
れさ(プロフ) - jumpanaさん» ありがとうございます(^^)v楽しんで頂けましたら嬉しいです！ (2016年5月3日 20時) (レス) id: a69c31a826 (このIDを非表示/違反報告)
れさ(プロフ) - ほし☆いちさん» ありがとー！ユノじゃなかったら許されないよね？ (2016年5月3日 20時) (レス) id: a69c31a826 (このIDを非表示/違反報告)
jumpana(プロフ) - お疲れ様でした。とっても素敵（≧∇≦） ありがとうございました！ (2016年5月3日 13時) (レス) id: 1ddf45977b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れさ
| 作成日時：2016年2月16日 0時
