戸惑いの訳 - 私 - ページ41
「ヌナ」
「んー？」
「大丈夫、かな...」
何日か前に突然イルジュンのパーティーに参加することになったチャンミンは
今の今までの平気な顔してたのに、車を停めた途端少し心配そうにした。
チャンミンが来てくれるなんてまさかだったけど
ウンジュは“きゃ〜！歌ってほしい曲有りすぎて選べない！”って大喜びだったし
私もかつてそうだったように、会ったことなんてなくてもチャンミンにはみんな勝手に親近感を持ってるから全然大丈夫。
それにユノはとっても嬉しいと思う。
...私も嬉しい。
「何言ってんのー」
撫で肩に手を回そうとして高すぎて失敗。
腰に抱きつくようになってしまい...
「何やってますか」
「泣きそうだから肩組んであげようと思って」
「泣きそう？僕が？！」
「“僕が”！」
お？とか怒りながらもそっぽを向いて私の手を取り自分の腕に。
いつもならもっとからかうけど、今は止めとこうかな。
ユノ張り切って今日の準備してたし、そういうの見てチャンミン華を添えてやろうと思ったんだろうな...って思ってた。
「時間ぎりぎりになっちゃったね」
ガチャ
会場のドアを開けると
ざっと集まる視線。
うわっ
「遅れてごめん！」
謝りながら
「あ。どうも...」
チャンミンが居心地悪くならないように腕をしっかり絡ませた。
ユノ、チャンミンが来ること言ってない？
探さなくても分かるユノに目をやると
ニコッと笑ってこっちに来た。
「お祝いって言ったら歌を歌ってくれるっていうからさ。お願いしたんだ。いいよな？」
『当たり前じゃん！』
『本当？』
『きゃー』
ほら、大丈夫でしょ？ってチャンミンを見て
改めてユノに視線を移す。
あの日以来のユノ。
根元が黒くなってきた金髪のサイドを耳にかけて、薄いピンクのアロハにダメージデニム。
今日は更にチャラ...
まぁ見掛けだけどね
あれから二週間近く。
やっぱり会えなかったけど、毎朝のモーニングコールは続けてる。
それ以外に着信を残すと必ず掛けてきてくれるし
会いたいけど会いたいって言えないから“今CMにユノ”とかだから何ってメールにもいちいち返してくれて...
“そうならなくてほっとしてた”自分はどこにもいなくなってた
...どころか
今、海外にいる訳じゃないのに仕事そんなに忙しい？
ユノはそんなに私に会いたくない？
なんて考えちゃって...
今までの戸惑いの訳が分かった。
友だちじゃ言わないこととか言ったりしたりしたら...ユノはひく？
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 637人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「東方神起」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
れさ(プロフ) - ゆうさん» こちらこそありがとうございます！そう言って貰えて本当に嬉しいです(*´∀`) (2016年5月4日 1時) (
レス) id: a69c31a826 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - お疲れ様でした。 ありがとうございます(*'-'*) もう、ドキドキしちゃいました〜 このシリーズ大好きです(*^^*) (2016年5月3日 22時) (レス) id: 6d5d1cf67a (このIDを非表示/違反報告)
れさ(プロフ) - jumpanaさん» ありがとうございます(^^)v楽しんで頂けましたら嬉しいです！ (2016年5月3日 20時) (レス) id: a69c31a826 (このIDを非表示/違反報告)
れさ(プロフ) - ほし☆いちさん» ありがとー！ユノじゃなかったら許されないよね？ (2016年5月3日 20時) (レス) id: a69c31a826 (このIDを非表示/違反報告)
jumpana(プロフ) - お疲れ様でした。とっても素敵（≧∇≦） ありがとうございました！ (2016年5月3日 13時) (レス) id: 1ddf45977b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：れさ
| 作成日時：2016年2月16日 0時
