・ - 私 - ページ32
部屋をキョロキョロするでもなく、落ち着いた様子で携帯を弄っているユノとは反対に
口から心臓が飛び出そうなほどドキドキしながらグラスを用意する。
今更、躊躇してるわけじゃない。
この...一押しでそうなってしまうのに、ならない意識しすぎな空気が
どうしよう！
耐えられないとも待てないとも違う
ただどうしようどうしようって思いながら、震える手でグラスを運ぶ。
「レモネードしかなかった」
それでも精一杯普通を装って
「ありがと」
携帯をポケットにしまったユノの隣に座った。
「ふっ」
しばらくして小さく吹き出したユノ。
「なに？」
「こっち」
「え？」
「全然見ない」
は？
パッと目があったユノは緩く唇を上げておかしそうに目を細めてる。
その顔が余りに余裕で、知らない大人な顔で
ただごくりと唾を飲んだ。
そのまま時が止まったように見つめ合う。
人一人分の距離がじりじり詰まって...
もう笑ってないユノの手が伸びてきた。
ぎゃー
そんな心の声を封じるように目を閉じる。
ゆっくりゆっくり近付いてくるユノが焦れったい。
もう、もう...早く！
私、きっとすごい顔してる
鼻息が荒くなる前に...！
なんて色気もなく、でも切実に思っていると
頬にふわっと触れた手。
わっ
意外と冷たくて思わずピクッと肩を震わせた。
............あれ？
指先だけ触れたまま動かない手。
近付いてきてたユノも止まってる？
目を開けると...戸惑ったような顔のユノと目が合う。
え
「あ...まつ毛...」
その目は少し下がって
「ついてる」
触れてた指先で私の目の下をそろっとなぞった。
まつ毛、ついてる！？！？
“チャンミンいつ暇？”
“え？今日暇”
“付き合って”
盛大な勘違いに恥ずかしくていたたまれなくて
ウンジュに話す気にもなれず、チャンミンを飲みに誘った。
「ユノヒョンにフラれました〜？」
そう言って来慣れた飲み屋の個室に入ってきたチャンミン。
「ねえ。それ。笑えない」
「え？なに。何かあったの？」
「何もない」
「ん？」
「何も！ないのよ〜」
分かってないはずなのに爆笑してるチャンミンを睨む。
「まぁ、飲みましょう」
「言われなくても飲みますー」
ユノとのことは絶対に言わない。
ただ飲んで、この前の夜のことは忘れようって思ってた。
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れさ(プロフ) - ゆうさん» こちらこそありがとうございます！そう言って貰えて本当に嬉しいです(*´∀`) (2016年5月4日 1時) (
レス) id: a69c31a826 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - お疲れ様でした。 ありがとうございます(*'-'*) もう、ドキドキしちゃいました〜 このシリーズ大好きです(*^^*) (2016年5月3日 22時) (レス) id: 6d5d1cf67a (このIDを非表示/違反報告)
れさ(プロフ) - jumpanaさん» ありがとうございます(^^)v楽しんで頂けましたら嬉しいです！ (2016年5月3日 20時) (レス) id: a69c31a826 (このIDを非表示/違反報告)
れさ(プロフ) - ほし☆いちさん» ありがとー！ユノじゃなかったら許されないよね？ (2016年5月3日 20時) (レス) id: a69c31a826 (このIDを非表示/違反報告)
jumpana(プロフ) - お疲れ様でした。とっても素敵（≧∇≦） ありがとうございました！ (2016年5月3日 13時) (レス) id: 1ddf45977b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れさ
| 作成日時：2016年2月16日 0時
