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「だよな」
「あ...気を付ける」
「ん。俺も」
それからいつものように友だちの話とかするけど
Aはずっと照れたような笑顔を浮かべていて
すっかりいい雰囲気。
「そろそろ出るか」
「うん」
Aのバッグを持って、どちらともなく自然に手を繋いだ。
もうすっかりno touch なんて頭になかったのに...
「今日はありがとう。ご馳走さまでした」
この前と同じように送って、同じような台詞。
「うん」
でもAは車から降りる素振りをみせない。
「明日、仕事？」
「うん。昼から」
ここで途切れた会話。
Aは俯いてバッグを弄っている。
...ん？これは...！
「じゃあ、おや」
Aが多分おやすみって言おうとしたのに
「部屋、行っていい？」
被せた。
Aの沈黙はそういう意味だろ？
「まだ一緒にいたい」
ストレートに言うとAは小さく頷いた。
「...駐車場、分かるよね？」
「おぅ」
イルジュンたちと何度も迎えに来たことがあるから、駐車場までは知ってる。
だけどマンションのエントランスさえ入ったことがなくて
「...」
「...」
妙に緊張して、エレベーターではお互い無言。
だめだめ
ここは男の俺がリードすべきだ
何か言うより手を繋ごうと、少し前に立つAの手を伸ばした。
あ。
指先が触れた瞬間、ビクリと肩を揺らしたA。
だけど構わず指を絡ませるとやんわり握り返して来た。
「...どうぞ」
「おじゃまします」
きっとこんなやりとりは今日だけで
明日この部屋を出る時には“いってきます”になってる
それで次来る時はもちろん“ただいま”“おかえりなさい”
なんて妄想めいたことを、チラチラと俺を見るAを見ながら想像してた。
「何か飲む？」
「うん。冷たいのある？」
Aがキッチンに行ったところで携帯のチェック。
よし！今すぐ返さなきゃいけないメールは入ってないな...ってチャンミン？
ああ、今日のご馳走さまでしたとか？
って思いながらタップした。
案の定のお礼
...だけではなかった。
“ユノヒョン、何故ノータッチなのか分かりました。女性は彼氏がどれだけ自分に本気なのか試すそうです。だから部屋に誘われても突っ走ってはいけません”
え？どういうこと？
“本気なら簡単に手を出してこないと女性は思ってる”
...え？
じゃあ今俺、試されてる？
まさか...
“ヒョン、no touch ですよ！”
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れさ(プロフ) - ゆうさん» こちらこそありがとうございます！そう言って貰えて本当に嬉しいです(*´∀`) (2016年5月4日 1時) (
レス) id: a69c31a826 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - お疲れ様でした。 ありがとうございます(*'-'*) もう、ドキドキしちゃいました〜 このシリーズ大好きです(*^^*) (2016年5月3日 22時) (レス) id: 6d5d1cf67a (このIDを非表示/違反報告)
れさ(プロフ) - jumpanaさん» ありがとうございます(^^)v楽しんで頂けましたら嬉しいです！ (2016年5月3日 20時) (レス) id: a69c31a826 (このIDを非表示/違反報告)
れさ(プロフ) - ほし☆いちさん» ありがとー！ユノじゃなかったら許されないよね？ (2016年5月3日 20時) (レス) id: a69c31a826 (このIDを非表示/違反報告)
jumpana(プロフ) - お疲れ様でした。とっても素敵（≧∇≦） ありがとうございました！ (2016年5月3日 13時) (レス) id: 1ddf45977b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れさ
| 作成日時：2016年2月16日 0時
