空振りな覚悟の予感 - 私 - ページ26
「もしもし」
個室から出て、電話に出る。
“また今日もチャンミンが一緒なの？！”
「うん...」
店長からとか言って出てきたけど、本当はウンジュからの電話。
迷いながらも、ウンジュに貰った下着も身につけて
早めに店に着いた所で...はたと気付いた。
そういうのって何て誘えばいいの？
そんなスキル、私にないけど！？
ってことで約束まで少し時間もあるしとウンジュにＳＯＳ。
“そんなの雰囲気よ”
雰囲気？！
“んー...帰り際に見つめ合って”
で？
“そしたら自然と...分かるでしょ？”
分かるけど、そうならなかったら？
あっさりおやすみ〜って言われたら？！
そんなやりとりの途中
コンコンとドアがノックされて
来た！！
慌てて携帯をバッグに突っ込んだ。
いつも以上にドキドキしながら開くドアを見ていると...
あ、れ？！
入ってきたのはチャンミン一人...って、え？
「ヌナ、そんな嬉しそうな顔しないで下さい」
決して嬉しい顔ではない。
驚きのあまりそんな冗談に乗れず
「何で？」
普通に聞いたらつまらなそうに溜め息を吐かれた。
リュックを下ろして隣に座ったチャンミンは
「この店、初めてですか？」
無視してしらっと話し出す。
「え？あ、うん...」
じゃなくてユノは？
「僕も初めてです。静かでまたこの前の店とは違った雰囲気がありますねぇ」
ですかね？
で、ユノは？！
「ここはシェフの気まぐれアラカルトがおすすめだそうです」
チャンミンは思いっきり戸惑ってる私なんて一切無視して
「あ〜でも、迷うなぁ」
メニューを開き始めたから
ばっとそれを奪った。
「ねぇ！ユノは？！」
「そんなに大きな声出さないで下さい」
「っ！」
そりゃ大きな声も出るでしょ！って怒鳴りそうになって口を押さえる。
本当にこの店静かだから部屋の外まで声が響きそう！
「何なの？」
今日はユノとデートだったはず
何でチャンミンが来るの？！ねえ、ユノは？！
ドタキャン？連絡出来ない状況だった？
それだったら何も来なくても...あなたが電話してくれてもよかったけど？
ってのを一言に凝縮してみた。
「すぐ来る」
返ってきたのは私に負けず劣らず短い一言。
すぐ来るんだね？
だったら...待ってるからどうぞお引き取りを
はい、言えない〜
わざわざ来てやったのに追い返すのかとか鋭い目で言われそうだし
そんな嬉しそうにメニューを眺められたらね...
「あ、そう...」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 637人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「東方神起」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
れさ(プロフ) - ゆうさん» こちらこそありがとうございます！そう言って貰えて本当に嬉しいです(*´∀`) (2016年5月4日 1時) (
レス) id: a69c31a826 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - お疲れ様でした。 ありがとうございます(*'-'*) もう、ドキドキしちゃいました〜 このシリーズ大好きです(*^^*) (2016年5月3日 22時) (レス) id: 6d5d1cf67a (このIDを非表示/違反報告)
れさ(プロフ) - jumpanaさん» ありがとうございます(^^)v楽しんで頂けましたら嬉しいです！ (2016年5月3日 20時) (レス) id: a69c31a826 (このIDを非表示/違反報告)
れさ(プロフ) - ほし☆いちさん» ありがとー！ユノじゃなかったら許されないよね？ (2016年5月3日 20時) (レス) id: a69c31a826 (このIDを非表示/違反報告)
jumpana(プロフ) - お疲れ様でした。とっても素敵（≧∇≦） ありがとうございました！ (2016年5月3日 13時) (レス) id: 1ddf45977b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：れさ
| 作成日時：2016年2月16日 0時
