109 - 私 - ページ9
あれ？
キス、してる...
ええ？！何、豹変してんの？！
激しく動揺して、目は開けたまんま。
話してる途中だったからこれまた開いたまんまの唇に、チャンミンの柔らかい唇が入り込む。
『ンンっ』
無駄な抵抗だと思いつつ、彼の固い胸を押すとチュッと音を立てて唇が離れ...
『俺はAにしかドキドキしない』
また唇が合わさった。
待て待て。
ここは事務所だし、仕事に来たんだけど？
どうしてこんなことに？
なんて分かってる。
“今とどっちがドキドキする？”
ってチャンミンの言葉で、“彼”にドギマギした私にムカッとしたってことに気付いた。
全く別の感情なんですけど？
だけどそんなことにチャンミンがムカついたことが嬉しいなんて...
今までの自分じゃあり得ない。
チャンミンは食むようなキスを繰り返しながら、その大きな手で私の頭を撫でた。
怒ってるようなのに優しいキスと仕草...
自然と彼の胸に当てていた手を首に回していた。
どのくらいそうしていただろう。
場所も忘れて、触れるだけのキスがもどかしくなってきた時、パッとチャンミンが離れた。
え？
『あ、ごめん』
しかも謝った。
ええ？！
それは何に対しての謝罪？
ポカンとしていると
『あー、初めてはちゃんとしようって言ったのに...ごめん』
って頭をくしゃって掻いた。
...可愛い
そんな余裕な脳内とは逆に
『ううん。大丈夫』
大丈夫って何が？！
『...そっか』
『...うん』
それで途切れた会話。
結構なチューまでしといて、なんで二人して俯いてんの？！
しかもチラッと見たチャンミン、真っ赤なんですけど？
って、絶対私もだし！
えっと...これはどうすればいいんだ？
『もうそろそろ、時間かも』
むず痒い沈黙を破ったチャンミン。
そうだよ。仕事！
はっと顔を上げると
『もう一回』
えっ？って思う間にもう彼の顔は離れててまたチュッって音だけが残る。
『行こう』
前を向いたまま、チャンミンは後ろに手を差し出した。
ええ？！
そしてこの手って...？
『早く。手がつりそう』
ぷっ
笑いそうになりながら手を繋いだ。
可愛い過ぎる。
と思いながら大きな手に汗をかくくらい緊張して、ドキドキが治まらない。
おかしい。
私、こんなんじゃなかったはず。
廊下に出るともう誰もいなくて
『おはようございます』
キムさんが待つ部屋に入った。
そこにはユノさんも既にいて
『仲良いね』
ニヤニヤされた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 636人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「東方神起」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
れさ(プロフ) - hiRoさん» こちらにも！ありがとうございます(*^^*)パスはメッセージに送らせて頂きますね！ (2016年7月18日 15時) (
レス) id: a69c31a826 (このIDを非表示/違反報告)
hiRo(プロフ) - はぁーっ、読み終えちゃいました。もどかしい二人に ドキドキハラハラしながら 読んでおりました。萌えたぁ〜 （≧∇≦） SJさんも絡んで 楽しかった、面白かったです。 (2016年7月18日 15時) (レス) id: 45e71dac68 (このIDを非表示/違反報告)
れさ(プロフ) - ほし☆いちさん» 兄さん！無理！！(笑)SJは無謀な挑戦だわ(^^;人数捌けない... (2015年8月17日 7時) (レス) id: a69c31a826 (このIDを非表示/違反報告)
ほし☆いち(プロフ) - れささん» まさかのドンへwwwえー、ｵｹﾞﾝｷﾃﾞｽｶｰ?にして欲しい…←私、絶対無理。どう処理していいか分からないwww (2015年8月16日 22時) (レス) id: 88547c1700 (このIDを非表示/違反報告)
れさ(プロフ) - ほし☆いちさん» ありがとう！ぎゅが書けますかね？(萌えれますかね？)ちょっとまさかのドンへに手を出すか？！ (2015年8月16日 22時) (レス) id: a69c31a826 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：れさ
| 作成日時：2015年6月28日 16時
