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自然と足が向いたのは人目を避けた奥の席。
そこは僕らの指定席だった。
『お久しぶりですね、ユノさん』
メニューを持ってきてくれたマスターは、少し他人行儀になっていたけど
あの頃と変わらない目で僕を見て微笑んだ。
『ご無沙汰してます。マスター、渋味が増しましたね？』
『はは。そうですか？ユノさんは益々ご活躍のようで...いつもので良かったですか？』
『お願いします。チャンミンは何にする？』
『僕はブラックで』
『ではごゆっくり』
『ありがとうございます』
僕のキャラメルマキアートとチャンミンのブラックにクッキーのおまけをつけてくれたマスターは、そう言ってカウンターに戻っていった。
クッキーを一口かじる。
その味は変わらなくて...
Aはこれが好きだった。
『よくここに通ってましたよね？』
『うん』
チャンミンはそれだけ言うとゆっくりカップに口をつけた。
その日からまたカフェに顔を出すようになった。
『マスター、これお土産』
『お、ありがとう。どこに行ってたんだ？』
彼はまた前のように気安く話してくれるようになった。
『ん？中国。このお茶美味しかったから』
『へぇ』
誰も客のいない平日の昼間。
コーヒーは絶品なのにランチをやっていないこの店は基本的にお客さんが少ない。
『マスター、相変わらず商売する気ないね？』
『あはは。そうか？』
彼と話をしながらコーヒーを楽しんでいたら入り口のカウベルの音。
『あ、貴重なお客さんだよ？』
からかうとまた笑って立ち上がったマスターの
『いらっしゃい...ませ』
途切れた挨拶。
不思議に思って視線を追った。
嘘...だ...
マスターの視線の先、入り口に立っていたのは
僕に忘れられない恋を残した彼女だった。
驚きで瞬きさえ出来ない僕と同じように止まってるマスター。
そして目を見開いてこちらを見つめる彼女。
二年ぶりの再会は、当然のように気まずい空気が流れる。
時を動かしたのは僕。
『久しぶり...』
すぐに目を伏せたAは
『...お久しぶり、です』
軽く会釈してカウンターに座った。
ここで再びAに会うなんて、思ってなかった。
...というのは嘘だ。
もう何とも思ってない、なんてあるはずない。
早まった鼓動が何よりの証拠。
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れさ(プロフ) - かえるさん» こちらこそ、コメントありがとうです(*^^*)何だかユノ妄想が停滞気味なので嬉しかったです♪ (2015年3月31日 18時) (
レス) id: a69c31a826 (このIDを非表示/違反報告)
かえる(プロフ) - ないのですね(T△T)了解しました(T＿T)ゞお返事どうもありがとうです♪ (2015年3月31日 7時) (レス) id: 27264d4f57 (このIDを非表示/違反報告)
れさ(プロフ) - かえるさん» かえるさん！こっちも覗いてくれたんですね(^^)ありがとうございます！ユノも“私”もキャラが定まってないのでもうチャミさん頼りに(>_<)なのでおまけはないです...すみません(T-T) (2015年3月30日 22時) (レス) id: a69c31a826 (このIDを非表示/違反報告)
かえる(プロフ) - あぁ…終わってしまった(ToT)ヤキモチのユノ、可愛いですね♪チャンミンもいい仕事してくれます♪もう『おまけ』ないですか？ (2015年3月30日 17時) (レス) id: 27264d4f57 (このIDを非表示/違反報告)
れさ(プロフ) - ほし☆いちさん» 顎クイにおでこにおいで。やって欲しいことを詰めてみた(^^;今はこのくらいソフトな気分(*´-`) (2015年3月18日 21時) (レス) id: a69c31a826 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れさ
| 作成日時：2015年2月28日 1時
