寂しくなるのは【iw×mm】 (ページ5)

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「...何年？」

「あ、1年の目黒です。こいつも1年で...もしかしてもう帰ってたりします...？」

ちらりと後ろを見れば康二は軽く挨拶しながら頭を下げた。

「あぁいやまだいるよ。1年の目黒ね。ちょっとまってて。おーいふっかー！！」

彼の声が耳によく響く。

「うるさ...」

「あ、来たきた。じゃあ俺はこれで。またねイケメンくん...と、後ろの子も。」

サラサラの髪を耳にかけながらその人は去っていった。

中性的な顔つきだったけど身長はあるし、何よりズボンを履いていたから男なんだろうけど...

「...なんや女の子みたいな人やな。」

「...だな。」

「はーい深澤ですよ〜...ってあれ、康二？」

ややテンション高めの声と共にドアから顔を出したのは恐らく康二が言う【深澤先輩】だった。

「あっ、ふっかさん久しぶり〜。ごめんな急に〜。」

「いや全然。てかお前返信しろよな〜、せっかく久しぶりにメールきたと思ったら変なこと送ってきやがって...」

「ごめんごめん笑」

「...で、お隣のこのイケメンさんは？これ？」

これ、と言いながら深澤先輩は小指をあげる。

何をどうしたらその考えに至ったのか具体的に教えて欲しい。

「...康二の友達の目黒蓮です。深澤先輩っていわもとさんの友達なんすよね。」

「...あ、なにこの子話？そーよ俺がひかるの....ダ・チ♡」

ウィンクを決めた深澤先輩はどこから見ても怪物のよう。この人があのいわもとさんの友達...？

「おい全部漏れてんぞ声。」

「あ、すいません。で、いわもとさんいませんか？」

「え、いるけど....照と知り合い？」

「まぁちょっと....」

「ふーん、まぁいいや。そこでちょっとまってて。すぐ呼んでくっから。」

深澤先輩はそれだけ言い残してまた教室の中へと入っていった。

「なんか癖強いねあの人。康二の知り合いなのがなんか納得だわ。」

「おいこらどういうことやねん。」

「俺呼び出したの誰ー。」

どくんと心臓が音を立てた。

康二に向けていた体をゆっくり声のする方へと向ければバチりと目が合う。

「...あれ、お前...」

「...あ...」

しばらく2人に沈黙が流れる。

「お、何？ビンゴやったか？」

「...びんごだわ...」

「...ごめん何の話？てか呼び出したのお前？」

いわもとさんに指をさされ背筋が少し伸びた。

「あっ、はい。」

「んで、用は？」

明らかに不機嫌な顔をしているのに声は優しかった。

「あの、連絡先交換したくて...」

「...は？」