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episode6 ページ6
「家着きましたよ」
「どうも…」
少し顔色が悪い伊野尾
立ち上がることは出来るようだ
「ん…肩貸してやるよ」
「別にいい」
そんなこと言ってるけど足が震えてる
「危ねぇだろ」
「はぁ…入ってどうぞ」
「お前とりあえず休んどけよ」
「分かってるわ」
伊野尾は寝室に行った
伊野尾って本捨てたんじゃなかったの?
かなりある…
いや違う
これ伊野尾が自分で勉強したノートだ
机の上にもなにか散乱していた
「っ…」
毎日の日記だった
その日記の片隅に
滲んだ文字で
書いてあった
“僕には何もないって、ずっと思ってた”
続きがあった
“いや、ホントに何もないんだよ”
書き足されたのだろうか
“山田みたいにイケメンでもない
知念みたいにダンスが上手くて運動が出来るわけ
じゃない
薮みたいに歌がうまいわけじゃない
裕翔みたいに演技がうまくもない
光みたいにバラエティが得意でもない。
大ちゃんみたいなみんなから愛されるような人で
もない
高木みたいに何かを一生懸命やれるわけでもない
僕には何もないんだ”
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作者名:廉 | 作成日時:2022年9月23日 7時