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episode2 ページ2
こんなこと思いだしてると
ため息が出た
みんな楽屋にいるのに
驚かれちゃったかな
窓を覗いたとき
見えた自分は
目に光がなかった
「…え？」
別人のようで
ずっとこんな顔してたのかな
テレビに俺が出てた
ちゃんと笑顔を作れてた
「どした伊野尾」
「何にもないよ」
まただ
思ってもないことが口から出る
「ごめん」
薮が目の前にいるのに
つかめない
届かない
俺は
世界をみんなと同じように見えなくなった
「ちょっと帰る」
「えっ？早く戻ってこいよ」
車に乗って戻った
鍵を開けて入った
靴箱を開けると
しまったままのスニーカーがあった
このスニーカーのように
自分を見つけて
走り出す場所を
ずっと探してたのかな
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作者名：廉 | 作成日時：2022年9月23日 7時
