41 ページ42
島崎「っ俺をとっ捕まえたところで
アニキは来ねぇよ！
だって俺はまだアニキに舎弟だって
認められたわけじゃ…」
カンッ！
真宮「直樹は来る。
あいつは甘ぇからな。
…それに、この子。
だいぶ大事にしてるみてぇだし。」
そう言って、手首を縛られ
意識のないAの頬を撫でる真宮。
「…んっ。」
直樹くんとは違う感触に
顔を顰めて目を開ける。
島崎「…！Aさん！！」
「…島崎！
…っちょっと、離して！」
立ちあがろうとするが
真宮に抑え込まれる。
真宮「…大人しくしてろよ。
いい子にしてたら可愛がってやるから。」
真宮を睨みつけると
首元のスカーフを取られ、目隠しをされた。
そのまま引っ張られ
フェンスに投げつけられる。
「…っこんなことしなくたって
直樹くんはちゃんと、
あんたの話聞いてくれるよ！」
懐かしそうに、真宮の話をしてくれた
直樹くんの優しい顔が浮かぶ。
「…変わったんだよ。
あいつも、俺も。」
耳元で真宮の声がした。
目隠しをされているからか
ついビクッと反応してしまった。
「…っ！」
真宮「…マジで、
直樹やめて俺にしない？」
頬を撫で唇をなぞられて、背筋が凍った。
…怖い。
やだ、触らないでよ…。
「…っ直樹くん…。」
ブルルルーン ！！
バイクの音がして、立ち上がる間宮。
エンジンを止め、ヘルメットを外す直樹くん。
島崎「…アニキッ。」
真宮「遅せぇぞ直樹。
…あんまりツレを待たすんじゃねーよ。」
「…真宮。
お前マジで腐っちまったみてぇだな。」
サングラスを外し
睨みつける直樹くん。
見えなくても、分かる。
ずっと聞きたかった
直樹くんの声。
もう大丈夫…。
安心して、力が抜けた私は
そのままフェンスにもたれかかった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 372人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
サソリ - 久しぶりに見たらめっちゃ面白すぎる！応援してます‼️←スズナの別アカです (2022年11月16日 22時) (
レス) @page46 id: d0e30b129b (このIDを非表示/違反報告)
つむぎ(プロフ) - 続き楽しみにしています!!! (2022年9月6日 2時) (レス) @page44 id: 12a698956c (このIDを非表示/違反報告)
Ren(プロフ) - みゆりさん» コメントありがとうございます！めっちゃわかります。伍代くん最高すぎます…！ (2022年7月3日 16時) (レス) id: 54aa765702 (このIDを非表示/違反報告)
みゆり - もう、ホントに伍代くん関連の作品全部に目を通してるんで、つくづく思うんですけど…。伍代くんってやっぱ最強だなって。このツンデレ具合とか、守ってくれるとことか、仲間を絶対見捨てない優しいとことか…。いいとこありすぎてもうこれは罪ですよ！ (2022年6月26日 22時) (レス) @page34 id: 62691ac6fc (このIDを非表示/違反報告)
Ren(プロフ) - ひかさん» コメントありがとうございます！甘め伍代くん、気に入っていただき嬉しいです！更新頑張るのでまた見に来てください！ (2022年6月26日 14時) (レス) id: 463d88c055 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Ren | 作成日時：2022年6月11日 13時
