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かかってくる市松の奴らを
片っ端から倒していく剛くん。
　
　
　
　
なんでここに…
　
　
　

　

　
「Aっ！！大丈夫か？！」





「直樹くんっ…！」





駆け寄ってきた直樹くんは
私の手首の拘束を解いてくれた。

　

　
　
そのまま右手で引き寄せられ
思いっきり抱きしめられる。
　
　
　
　
　
　
「…怖かったよな。
　守ってやれなくてごめん。」
　
　

　
　
　

　
直樹くんの温もりに
止まりかけた涙がこぼれそうになった。
　
　

　
　
　



自分の方がケガしてるのに…
　

罪悪感に押し潰されそうになって
直樹くんの背中に回しかけた腕を下ろした。
　
　
　

　

　
　



「…っ直樹くんごめん、私が捕まったからっ…」




「Aのせいじゃねーよ。
　大丈夫だから、もう泣くな。」
　
　
　
　


　

微笑みながら
優しく目元を拭ってくれる直樹くん。
　
　
　
　
　

　
「ここにいろ。
　ケジメつけてくる。」
　
　
　
　
　

　

私の頭を撫でると
剛くんの元へ向かった。
　
　
　
　
　
　
　

　
　

　
剛「…はぁっ、おめぇで最後だなぁ！」
　
　
　
　

火野「ちょっ…まて…おい伍代！！
　 お前1年最強だろ！
　 特服やったら俺らに刃向かったこと…ぐっ！！」
　

　
　
　
　
助けを求める火野を
一発殴る直樹くん
　
　
　



「人のモンに手出しといて
　調子いいこと言ってんじゃねーよ。」

　
　
　
　
　
…終わった。
　
やっぱり直樹くんは強い。
　
　
　
　
　
　
　
　
立ち上がって
直樹くんと剛くんの方へ駆け寄る。
　
　
　
　






　
「A、病院行くぞ。」





「私より直樹くんが先！
　早く腕診てもらわないと…」




剛「その腕じゃ運転できねーだろ。
　 病院まで乗っけてってやるよ。」


　
　
　
「…剛くん。」




剛「ってかA、久しぶりだなぁ！
まさかお前が市松行ってるとはよ。」
　
　

　
「相変わらず強いね、剛くん。」

　
　
　

みんな元気か？と
嬉しそうに私の頭を撫でる剛くん。
　
　
　
　
　
　

「…気安く触んなよ。」



　

不機嫌そうに
剛くんの手を私の頭から退かす直樹くん。
　
　
　
　
　
　
　
　
剛「へぇ〜そういうことか。」

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