門限は守るべし。 ページ10
*
船を降りてから2日が経った。
｢え！？今月はもう商船は出ない！？｣
｢あァ、うちは平和なとこだが貿易は盛んじゃねェんだ。｣
聞けばここは2ヶ月に１回だけ貿易を行っているそう。残り1ヶ月近くをここで滞在するしかないらしい。
だが、この島には長く滞在している。そろそろ次の島へと出た方がいい。
｢あの船…まだいんのかな……｣
そしてここ2日時折思い起こされるのはあの鯨をモチーフとした世界最強の乗る船のこと。
耳の奥には鮮明に白ひげの声が残ってる。
｢……別にクルーになる訳じゃないんだ…次の島まで乗せてってもらおう。｣
突き放しておいて都合の良い奴だと自覚している。利用できるモンは利用する。
･
･
｢まだいたんだ……｣
もうさすがに船を出しただろうな、とあまり期待せずに港へ向かえばあの船はまだそこにあった。
次の島まで居候させてもらうだけだ。ただそれだけ。
自分に言い訳でもするように言い聞かせて一歩踏み出した。その時だった。
｢あーー！！！Aちゃんーーー！！！｣
すぐ後ろでしたその声に肩がビクッと動く。
ゆっくりと後ろを振り向けば、あの料理人がそこにいた。
｢晩飯までには帰って来いってオヤジに言われてたんだろ！？みんな心配したぞ！！｣
｢何で赤の他人をそこまで……｣
｢ん？もう他人じゃねーよ！おれ達の家族だ…！さぁ！宴の準備はバッチリだぜ〜！｣
嬉々として前を歩いていくサッチ。いつまでも歩き出す素振りのない私に気付いてか後ろを振り返り｢どうした？｣と首を傾げる。
｢いや、別になんも…｣
そんな私に痺れを切らしたのか、こちらに戻って来て腕を掴んでそのまま歩き出した。
何だって受け入れてくれる。それが家族ってものである。→←心の底を叩けばどこか悲しい音がする。
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嫁子ちゃん。(プロフ) - はちみつレモンさん» うそー！めちゃくちゃ見てくれてるんですね恥ずかしい。。私もめちゃくちゃ嬉しいです(*^^*)お互い頑張りましょう(^^)d (2021年7月2日 9時) (
レス) id: 168203fbed (このIDを非表示/違反報告)
はちみつレモン(プロフ) - 嫁子ちゃん。さん» 嫁子ちゃん。さんが私の作品を！？私も貴方様の作品大っ好きなんです！末っ子シェフのお話や、コビーとのお話とか色々読ませて頂いてます！大好きな作者の方に好きだと言っていただけるなんて…！嬉しすぎて心臓止まるかと思いました(笑)更新頑張ります！！ (2021年7月1日 15時) (レス) id: 077184ce48 (このIDを非表示/違反報告)
嫁子ちゃん。(プロフ) - めっちゃ面白いですー！はちみつレモンさんの作品好きです(*´-`)更新頑張ってください( ﾟ∀ﾟ)人(ﾟ∀ﾟ ) (2021年7月1日 8時) (レス) id: 168203fbed (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はちみつレモン | 作成日時：2021年6月29日 18時
