心の底を叩けばどこか悲しい音がする。 ページ9
*
涙が出なかったのが不思議だと思った。
"娘"なんて言葉が、名前を呼ばれることが、どうしようもなく"嬉しい"と思ってしまった。
小さな頃に求めていたものを、今になってまた…求めようとしている自分に気付いてどこか失望して、くだらないと思って、自嘲気味な笑みが零れた。
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｢オヤジ、"娘"を入れるなんて珍しいねい。｣
ドタドタと食堂へと走って行ったエースの背中を見送ってマルコは白ひげを見上げた。
白ひげの右腕として、白ひげ海賊団のNo.2なんて呼ばれるこの男は戦闘でも日常でも申し分ないくらいに頼りになる。
どうして得体の知れない奴を、オヤジに突っかかった可愛げもない、チンチクリンみたいな小娘を家族に迎え入れようだなんて思ったのだろう。
｢ありゃあ…寂しがりなんだな。｣
｢寂しがり？Aがかい？｣
寂しがり、とは一体どういう事か。あの短い時間でオヤジはAの何を見ていたのだろう。
｢マルコも気付いてたんじゃねェか？あの目をよォ…｣
"目"と言えば確かにそうだ。あの目は冷たくて、鋭くて、人を寄せつけない様な雰囲気すらあった。
だが、"寂しがっている"とは思えなかった。
｢エースがAをウチに入れたがるのも頷ける…自分と重ねたんかねェ……グララララ……！｣
エースと似てる、という事だろうか。だとしたらエースはAのどこが自分と重なったのか。
まぁ、あの無愛想っぷりはウチに来たばかりのエースに似ている気もするが…
｢この世にゃあ、孤独を好む者もいる。自分の勝手気ままに生きれる分、確かにその方が幾分か楽かもなァ。自ら孤独を選ぼうとも…人間それに耐えられる程強かねェさ。あんな小娘が、ひとりぼっちで生きるなんざ悲しいじゃねェか…｣
門限は守るべし。→←時にその選択は人生を大きく左右するものとなる。
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嫁子ちゃん。(プロフ) - はちみつレモンさん» うそー！めちゃくちゃ見てくれてるんですね恥ずかしい。。私もめちゃくちゃ嬉しいです(*^^*)お互い頑張りましょう(^^)d (2021年7月2日 9時) (
レス) id: 168203fbed (このIDを非表示/違反報告)
はちみつレモン(プロフ) - 嫁子ちゃん。さん» 嫁子ちゃん。さんが私の作品を！？私も貴方様の作品大っ好きなんです！末っ子シェフのお話や、コビーとのお話とか色々読ませて頂いてます！大好きな作者の方に好きだと言っていただけるなんて…！嬉しすぎて心臓止まるかと思いました(笑)更新頑張ります！！ (2021年7月1日 15時) (レス) id: 077184ce48 (このIDを非表示/違反報告)
嫁子ちゃん。(プロフ) - めっちゃ面白いですー！はちみつレモンさんの作品好きです(*´-`)更新頑張ってください( ﾟ∀ﾟ)人(ﾟ∀ﾟ ) (2021年7月1日 8時) (レス) id: 168203fbed (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はちみつレモン | 作成日時：2021年6月29日 18時
