時にその選択は人生を大きく左右するものとなる。 ページ8
*
｢あの、話聞いてました？？ここに入る気ないんでって言ったはずなんですけど。｣
｢グラララ…だが行く宛てはねェんだろ？｣
それを言われては返す言葉がない。
｢行く宛てがないからこの船に置いてくれんの？だったらここは託児所かよ。｣
が、だからと言ってここで押し負ける程脆くない。嫌味ったらしい言い方をすれば後ろでマルコがムッとしたのが分かった。
｢"白ひげ海賊団"って言えば、仲間を家族として呼んでるらしいじゃん。……私はそんな家族ごっこに入る気は無い。お戯れとか言うやつなら御免こうむる。｣
白ひげ、四皇の一人で、世界最強だなんて呼ばれる人物。
てっきり｢ウチに入れるわけねェだろ｣的な展開を予想していたし、期待していた。が、それは大きく外れた。
仮にもご馳走してくれた人の船の船長相手に不躾もすぎる態度をとったと自覚している。
｢そんじゃあ、私はこれで。｣
くるりと白ひげに背を向けて、部屋を出ていこうとドアノブに手をかけた。
｢晩飯までには帰って来いよ。今晩は宴だ。マルコ、エース。サッチにそう伝えて来い。｣
｢ねぇ、話聞いてた？？？｣
｢あァ、聞いてたさ。だがなァ…海賊ってのは欲しいモンは奪ってでも手に入れる。一度手に入れりゃあ、二度と離す事ァねェ。｣
付き合ってられるか。
世界最強の口から出た言葉は私にとっては意外で、拍子抜けをしたようだった。
とにかく、1秒でも早くこの場を立ち去りたかった。これ以上は白ひげの声も言葉を聞きたくはなかった。
これ以上聞いてしまえば、必死に押さえ込んでいた昔のモノが行き場を無くして溢れてしまいそうだった。
｢お前はもう、おれの娘なんだ。それだけは忘れちゃならねェ。｣
ドアを閉めた後、ドアの向こうで、だけど確かにそう聞こえた。
耳の奥底まで浸透していくそれを取り払ってやると言わんばかりにドア越しに白ひげを睨み、船を降りた。
心の底を叩けばどこか悲しい音がする。→←例えば、今日のお昼は洋食にしようか和食にしようか、とか。
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嫁子ちゃん。(プロフ) - はちみつレモンさん» うそー！めちゃくちゃ見てくれてるんですね恥ずかしい。。私もめちゃくちゃ嬉しいです(*^^*)お互い頑張りましょう(^^)d (2021年7月2日 9時) (
レス) id: 168203fbed (このIDを非表示/違反報告)
はちみつレモン(プロフ) - 嫁子ちゃん。さん» 嫁子ちゃん。さんが私の作品を！？私も貴方様の作品大っ好きなんです！末っ子シェフのお話や、コビーとのお話とか色々読ませて頂いてます！大好きな作者の方に好きだと言っていただけるなんて…！嬉しすぎて心臓止まるかと思いました(笑)更新頑張ります！！ (2021年7月1日 15時) (レス) id: 077184ce48 (このIDを非表示/違反報告)
嫁子ちゃん。(プロフ) - めっちゃ面白いですー！はちみつレモンさんの作品好きです(*´-`)更新頑張ってください( ﾟ∀ﾟ)人(ﾟ∀ﾟ ) (2021年7月1日 8時) (レス) id: 168203fbed (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はちみつレモン | 作成日時：2021年6月29日 18時
