空かせた腹を満たすにはチャーハン一択。 ページ3
*
｢＿＿ってワケなんだ。何か作ってやってくれ…｣
町人からの｢この人ったら女の子をいじめてるのかしら〜｣的な視線に耐えきれず、少女をモビー・ディック号へと連れて来た。
すっかり疲れた様子で、この船の台所を担っている四番隊隊長 サッチに申し込む。
サッチはお疲れ気味のおれを見ては苦笑いを浮かべ、厨房へと立った。
｢聞いてない。｣
｢んだよ、食わせてやるんだから文句は受け付けねェぞ？飯作るのおれじゃねーけど。｣
｢オニーサンが
｢聞かれてねーし、言ってねーからな。｣
船を一目見た瞬間に少女は顔を顰めていた。それ程までに白ひげ海賊団とは有名で、四皇なんて呼ばれる海賊に関わろうなんて思う奴は少ない。
1600人が集うだだっ広い食堂には今はおれとサッチ、腹を空かせた少女の3人だけだ。
いつもよりも広く感じるその空間をボンヤリと見つめていれば、コトリと何かが置かれる。
テーブルに目をやれば、立ち上る湯気に黄金色が宝石のように輝いている。鮮やかなその色に、赤や緑、オレンジが点々と踊る。
香ばしい香りが鼻腔をくすぐり、それはますます食欲を湧かせるものとなる。
｢おぉ…！｣
思わず小さく声を上げる少女の気持ちも分からんくない。なんたって彼は天下の白ひげ海賊団の台所を任されている四番隊で、そこの隊長なのだから。
｢さぁ、召し上がれ！｣
パチンと手を合わせ、サッチのチャーハンにガッツク。その姿を眺めるサッチの表情は緩みきっている。
｢そんなに美味しそうに食べてもらえると、料理人としては嬉しいねぇ！……おっと、そうだ、お嬢ちゃんの名前は？｣
｢A。レムス・Aです。｣
｢おれァ、サッチってんだ。よろしくな！コイツはデュース。｣
少女の向かいに座り、おれを指さして紹介を始める。
｢デュース？｣
ふと少女の手が止まり、おれの顔を覗く。その顔はどこか同情のような、憐れんだような、何とも言えない表情を浮かべていた。
｢……なんだよ。｣
｢いや、デュースって……子供にそんな名を付けた親はその意味を分かってて付けたのかなぁ、と。｣
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嫁子ちゃん。(プロフ) - はちみつレモンさん» うそー！めちゃくちゃ見てくれてるんですね恥ずかしい。。私もめちゃくちゃ嬉しいです(*^^*)お互い頑張りましょう(^^)d (2021年7月2日 9時) (
レス) id: 168203fbed (このIDを非表示/違反報告)
はちみつレモン(プロフ) - 嫁子ちゃん。さん» 嫁子ちゃん。さんが私の作品を！？私も貴方様の作品大っ好きなんです！末っ子シェフのお話や、コビーとのお話とか色々読ませて頂いてます！大好きな作者の方に好きだと言っていただけるなんて…！嬉しすぎて心臓止まるかと思いました(笑)更新頑張ります！！ (2021年7月1日 15時) (レス) id: 077184ce48 (このIDを非表示/違反報告)
嫁子ちゃん。(プロフ) - めっちゃ面白いですー！はちみつレモンさんの作品好きです(*´-`)更新頑張ってください( ﾟ∀ﾟ)人(ﾟ∀ﾟ ) (2021年7月1日 8時) (レス) id: 168203fbed (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はちみつレモン | 作成日時：2021年6月29日 18時
