水遊びの季節になりましたね。 ページ16
*
｢あ"ー……あ"っづい……｣
空は快晴、波は至って穏やかである。この船なんて燃やされてしまいそうな勢いで照り付ける太陽と、その眩しさに比例するような暑さ。
気候は夏、真夏である。
船の日陰でうだっていれば、甲板から聞こえる賑やかな声。何をしているのか知らないが、こんなクソ暑い中でも元気なものだ。
｢あ！Aー！お前ここにいたのかー！！｣
｢寄るな寄るな、こっち来んな。ただでさえ暑いのに、更に暑い奴が来んじゃねー。｣
ニコニコとした幼さの残る笑みを浮かべてこちらに走って来るのはエースだ。
もう少し自分の能力の事を考えていただきたい。
｢今よォ、みんなと甲板で水遊びしてんだ！｣
｢子供か。｣
｢Aもやろうぜ！｣
｢やらない。｣
そもそも能力者が水遊びってどうなんだ。それにこんなクソ暑いのにわざわざ甲板なんて出ようとも思わない。
｢そんな、つれねェこと言うなって！……オラッ！くらえーッ！！｣
エースが右手に持っていた水鉄砲を構えれば、次にはビシャッという衝撃と冷たさが顔、上半身へと伝わる。
目を開ければどこか満足気なエースの姿。とても腹立たしい。
｢こんのクソ野郎…！！｣
勢いよく立ち上がり、水鉄砲を奪おうとするもスルりと避けられる。そのまま満足気な顔して逃げて行ったエースに一人小さく舌打ちを零してその後を追う。
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甲板にて少々大きめの水鉄砲を入手し満足気に笑っていれば、これまた悪戯が成功したみたいに満足気に笑うエースが前を横切った。
その後ろから、ものすごい形相を浮かべたAちゃん。顔と上半身が濡れていて丸腰であることから推測するに、エースに水をかけられたのだろう。
｢サッチ、それ貰ってく！｣
通り際に手に持っていた水鉄砲をスっと、風の如く奪われた。
｢え、ちょっ、Aちゃん！？｣
その彼女の顔、スナイパーの如し。
｢100倍にして返してやる…｣
そう構えた彼女の雰囲気だけが異様であった。
｢A！？待った、待った！！｣
｢待ったは無用！！｣
｢ちょっ、顔ガチ……水鉄砲だよな！？お前の手にあるのは水鉄砲だよな！？ライフルとかじゃねーよな！？｣
満足気な顔から一変、慌てた表情でAから逃げるエース。
次の瞬間、Aの無慈悲な攻撃を食らうこととなった。
終わり
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嫁子ちゃん。(プロフ) - はちみつレモンさん» うそー！めちゃくちゃ見てくれてるんですね恥ずかしい。。私もめちゃくちゃ嬉しいです(*^^*)お互い頑張りましょう(^^)d (2021年7月2日 9時) (
レス) id: 168203fbed (このIDを非表示/違反報告)
はちみつレモン(プロフ) - 嫁子ちゃん。さん» 嫁子ちゃん。さんが私の作品を！？私も貴方様の作品大っ好きなんです！末っ子シェフのお話や、コビーとのお話とか色々読ませて頂いてます！大好きな作者の方に好きだと言っていただけるなんて…！嬉しすぎて心臓止まるかと思いました(笑)更新頑張ります！！ (2021年7月1日 15時) (レス) id: 077184ce48 (このIDを非表示/違反報告)
嫁子ちゃん。(プロフ) - めっちゃ面白いですー！はちみつレモンさんの作品好きです(*´-`)更新頑張ってください( ﾟ∀ﾟ)人(ﾟ∀ﾟ ) (2021年7月1日 8時) (レス) id: 168203fbed (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はちみつレモン | 作成日時：2021年6月29日 18時
