テニプリ 私のモテ期って今ですか！？

合同合宿~氷帝編2~ ページ22

芥川さんの行動に困惑している皆さん。

「何で山田の事知ってるんだ？」

そんな中、向日さんが質問してくる。
確かに疑問にも思うよね。

「あの、説明するので芥川さんを離して頂けませんか？私の力では離せなくて…」

さすがに男の子の力には勝てない。

「仕方ねぇな。ほらジロー離してやれ。」

「離れたくないC〜！」と叫ぶ芥川さんを宍戸さんが離してくれた。
宍戸さんって面倒見の良いお兄さんみたい。

「それで何で山田の事を知ってるんだ？」

話が進まなくて跡部さんも少しイラついてる。ちょっと怖い…。

「それはね〜、Aちゃんがチャット友達だからだよ〜。」

「「「チャット友達？」」」

あの跡部さんに怖じ気づかずに話し出すなんて、芥川さんってある意味大物かも。

「そうなんです。私が大阪に引っ越す前から仲良くして頂いてるんです。」

「せやけど、まさか寝てばかりのジローがチャットやってたなんてなぁ。」

「向日に誘われたんだ〜。おかげでAちゃんと仲良くなれたんだよ〜！」

ニコニコ話す芥川さんに対して、呆れ顔の跡部さんが口を開く。

「お前達が知り合いなのはわかった。ジロー、今日1日、山田がサポートしてくれ「マジマジ〜！？俺、頑張るC〜！Aちゃん、俺の事ちゃんと見ててね〜！」…はぁ。」

跡部さんって意外と苦労人なのかもしれない。

「まぁ、ジローもやる気になってるからいいんじゃねぇの？」

「だな。今のうちに練習始めた方がいいんじゃないか？」

「そうだな、いつ真面目に練習してくれるかわからねぇし。お前らよく聞け！午前は合宿所内をランニング、その後、個々に作成したメニューをこなせ！以上だ！練習開始！！」

向日さんと宍戸さんに促され練習が始まる。
私もドリンクとタオル用意しよう！

ドリンクを作った後、ランニングを終えた皆さんに配る。

「日吉くん、忍足さん、ドリンクとタオルです。」

「ありがとう。」

「おおきに。」

「あの、ドリンクの濃さなんですが、今のままで大丈夫ですか？」

「俺は今のままでいい。」

「俺は少し薄めがええな。」

「わかりました、参考にしますね。」

私はメモを取り、他の方へドリンクを渡しに行く。


「なぁ、日吉。山田さんの事どう思う？」

「そうですね、気配りが出来る所はいいんじゃないんですか。」

「俺はあの真面目さがええと思うねん。跡部、編入させてくれへんかな。」

「…忍足さん、まず本人の意志を確認するのが先ですよ。」

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