． ページ7
それから私達の間には会話はなかった
ただただ無言で食事をするだけ。
ロボロくんが自分から会話を始めるなんてことはない。
私はロボロくんに質問したいことが沢山あった
でも私達は今朝が初会話なのだ
今まで盗撮や盗聴をしていたから初めてな感じは一切ないが、初会話の人からあれこれ質問されるのは失礼ではないかと思い口を結んだ
隣に目をやればロボロくんもこっちを見ていたらしく目が合う
「ぁ……」
プイッと顔をそらされた。
可愛い。ずっと見てたのかな。
私のことすごく好きじゃん
「……私の名前、わかる？」
そんな姿を見せられたら余計いじりたくなる。
是非とも彼に私の名前を呼んでほしい
ロボロくんが私の名前を呼んでいる所は何度か聞いたことがある。
でもそれは全部機械を通してなので
生で、その声で言われたい欲が日に日に増えているのだ。
これを機に叶えさせてもらおう
「……知ってます、」
「呼んでほしいなぁ……ロボロくんに」
少し攻めた言葉を使えばすぐ顔を真っ赤にする。
ロボロくんは何か考えた素振りを見せた後、覚悟が固まったのか一度膝元に卵サンドをおろした。
「……A……さん」
ゾクゾクっと何かに背中を撫でられた。
私も嬉しさのあまり頬が染まる
その声で……私に向けて、、
あぁ……やばい。幸せすぎる
今にでも彼を襲ってしまいそうだ
私が何も言わずロボロくんの可愛さに悶えていると、ロボロくんは不思議そうに私を見た。
「Aさん……あの……」
何か喋ってくれ。そう言いたげな表情。
かわいい、不安がってるその表情を今すぐにでもぐちゃぐちゃにしてやりたい
「……正解」
そう言わずとも、合っていることは知ってるくせに。
それでも彼は嬉しそうにニコニコしている。
あー。これ以上はダメだ。
「……あ。私用事あったんだ！…ごめんロボロくん！ご飯一緒食べてくれてありがとう。またね！」
ずっと保っていた私の理性が切れそうだった
これ以上ここに居たらきっと彼を襲ってしまう
私はロボロくんにそう言うと返事を待たずに体育館裏から出ていった。
朝と同じ女子トイレに入り個室に籠る。
興奮で少し息が荒くなり、そのせいか食欲もなくなってしまったため残ったメロンパンをゴミ箱に捨てた
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 187人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「wrwrd」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ウルフ・レト(プロフ) - 白玉こさん» ありがとうございます！嬉しすぎて私のライフもゼロです…😇もっと虜にできるよう頑張ります！！ (3月7日 1時) (
レス) @page46 id: dea71b6bbb (このIDを非表示/違反報告)
白玉こ(プロフ) - この作品に出会えて本当に良かったと心から思います😭ここからの展開が気になりすぎます性癖に刺さりすぎてライフゼロです、、応援してます！！！ (3月6日 21時) (レス) id: e18dbc994e (このIDを非表示/違反報告)
ウルフ・レト(プロフ) - 匿名野郎さん» わああ…ありがとうございます！！ロさんのそこ意識して書いてたのでとても嬉しいです！完結までどうか楽しんでいってください！ (2月18日 23時) (レス) id: dea71b6bbb (このIDを非表示/違反報告)
匿名野郎 - こういうお話めっっちゃ探してました！！！！！！ﾛさんの初心具合がとても好きです‼️‼️更新待っております！！！！！ (2月18日 14時) (レス) @page31 id: ba9094052f (このIDを非表示/違反報告)
ウルフ・レト(プロフ) - 風優さん» コメントありがとうございます！大好きだなんて言ってもらえてすごく嬉しいです！ゆっくり更新ですが面白い作品にしていくので最後まで楽しんでいってください！ (1月14日 10時) (レス) id: f93a386a12 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ウルフ・レト | 作成日時：2024年1月3日 1時
