．kn side ページ39
起きなくなったAを抱きしめる
温かい。
久しぶりに人の体温に触れ、今までのAとの懐かしい思い出が沢山頭に流れてきた。
「好きや。………大好きなんや」
聞こえるはずのない言葉を何度もかけた。
少し強く抱きしめると、懐かしい優しい姉さんの匂いがする
コンコンっと扉がなった。
それでも俺は抱きしめることを辞めず入ってきた男に目だけを向ける
「あの……報酬は、？」
そう不安そうにしているのは先ほどの男。
そう。
姉さんを襲った男だ
「さっきはすまん。強く殴りすぎたみたいや」
と、男に報酬といって万札を数枚渡した。
「あ、ありがとうございます！で、では！」
痛そうに殴られた場所を抑えて去っていく男。
あの男は俺がさっきお金で釣った人形だ
この部屋の女の子を襲ってくれたらお金をやる。
そういえば、金につられてすぐ実行してくれた
そこを俺が助けて少しでも姉さんに近づく
我ながら完璧だったと思う
「……じゃ、俺達の家に帰ろか。姉さん」
姉さんを横から抱きかかえる。
お姫様だっこ、といっていたかうろ覚えだが姉さんにピッタリな名称だ。
姉さん______と、この荷物は誰や
(…⁉……これ、)
姉さんの可愛らしいカバンの隣に青いキーホルダーをつけたカバンを見つけた。
その青いキーホルダーに俺は見覚えしかなかった。
もしかして……このカバン
そう思った途端、またまた扉が勢いよく開いた
俺が後ろを振り返ると同時に入ってきた人物が俺にタックルをかます
その衝撃で抱えていた姉さんを落としそうになる
「…！お前！！なにしてんねん！！」
そう怒号をあげるのはさっき喫煙所で会った男。
「……大先生。…久しぶりやな」
あの手紙を読んでくれたのだろう。
よかった。仕掛けておいて
俺が大先生の名前を呼ぶと大先生は何も言わず、俺の腕から姉さんを引っ剥がした
「…誰やねんお前。……Aちゃんに何したんや。この子に手ぇ出したら許さへんで」
警戒するその目は俺の心に深い切り傷をつくる
(あぁ……こいつも)
俺のこと忘れたんか。
お前も、幼少期俺と仲良くしてくれた一人だ。
何年ぶりの再会だろう。嬉しくて俺はお前と今すぐにでも肩を組みに行きたかった。
でも相手が覚えてないんじゃ、そんなことできるわけない
「………出てけや」
低い。それでも聞き取りやすい声で大先生は俺にそう言った
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ウルフ・レト(プロフ) - 白玉こさん» ありがとうございます！嬉しすぎて私のライフもゼロです…😇もっと虜にできるよう頑張ります！！ (3月7日 1時) (
レス) @page46 id: dea71b6bbb (このIDを非表示/違反報告)
白玉こ(プロフ) - この作品に出会えて本当に良かったと心から思います😭ここからの展開が気になりすぎます性癖に刺さりすぎてライフゼロです、、応援してます！！！ (3月6日 21時) (レス) id: e18dbc994e (このIDを非表示/違反報告)
ウルフ・レト(プロフ) - 匿名野郎さん» わああ…ありがとうございます！！ロさんのそこ意識して書いてたのでとても嬉しいです！完結までどうか楽しんでいってください！ (2月18日 23時) (レス) id: dea71b6bbb (このIDを非表示/違反報告)
匿名野郎 - こういうお話めっっちゃ探してました！！！！！！ﾛさんの初心具合がとても好きです‼️‼️更新待っております！！！！！ (2月18日 14時) (レス) @page31 id: ba9094052f (このIDを非表示/違反報告)
ウルフ・レト(プロフ) - 風優さん» コメントありがとうございます！大好きだなんて言ってもらえてすごく嬉しいです！ゆっくり更新ですが面白い作品にしていくので最後まで楽しんでいってください！ (1月14日 10時) (レス) id: f93a386a12 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ウルフ・レト | 作成日時：2024年1月3日 1時
