.ut side ページ36
「……はぁ！？あいつ居らんやん！！」
喫煙所まで小走りできたというのにあの金髪男の姿はなかった
……は？あいつ借りパクしたん？
はぁーーー、とわざとデカいため息をこぼす
近くのペンチに置いてるわけでもない、返しにいくため俺を探すこともない。
俺の善意を無駄にしやがって、と怒りがこみ上げる
俺はどうやって吸ったらええねん！ライターないねんぞ！！
「……予備とか持ってきてないねんけど」
あいつ〜…とブツブツ小言を並べながらポケットに手を突っ込んだ
どれだけ漁っても出てくるのは飴玉やなんかの包み紙しかない。
あ〜…イライラする
タバコが吸えないストレスを近くにあった缶を蹴って発散する
帰りにコンビニで買ってすぐに吸おう
(……少し休憩させてもらお)
側にあるベンチに勢いよく座り込むと、脚を組んで近くの窓から外を眺める
ここが5階というのもあって結構眺めがいい
平日のため車通りも少なく、当たり前だが同級生はほぼいない。
昔から外の風景を眺めるのが好きだったため、Aちゃんには悪いが少しばかりここで休憩させてもらおう
どうせ彼女のことだ。少し遅くなったって怒らないだろう
かと言ってタバコが吸えないならやることもない
ただボーっと外を眺めているだけ。
あと十分くらいしたら戻るか〜、と組んでいる脚を戻した時
クシャッ、と何か紙を踏んだ音がした。
(うわっ……誰やこんな所にポイ捨てしたん)
音がした方を見れば案の定小さな便箋がある
便箋、ということは誰かから貰った手紙なんじゃ…？
(貰い物捨てるやつもおるんや)
なんて呑気に便箋を拾い上げる
少し中身が気になり、周りに誰もいないことを確認すると
俺はさぞ自分が持ち主のように手紙を開いた
正直見て正解だったのかもしれない
「は……、なんやこれ…」
手紙には大きく
『大先生、部屋に戻った方がええぞ。……あの女が大切なら』
そう書いてあった
大先生、それは俺のあだ名だ。
でもあだ名なんて被ることあるはずだ。この手紙が違う人宛だってこともありえる
でも、
もしこれが俺宛だったら…？
そう考えるよりも先に足が動いていた。
もし俺宛だったら俺のことを知るやつがこのカラオケにいるということだろう
あの女……というのはAちゃんか…？
「…くっそ…、いきなりなんやねん…！」
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ウルフ・レト(プロフ) - 白玉こさん» ありがとうございます！嬉しすぎて私のライフもゼロです…😇もっと虜にできるよう頑張ります！！ (3月7日 1時) (
レス) @page46 id: dea71b6bbb (このIDを非表示/違反報告)
白玉こ(プロフ) - この作品に出会えて本当に良かったと心から思います😭ここからの展開が気になりすぎます性癖に刺さりすぎてライフゼロです、、応援してます！！！ (3月6日 21時) (レス) id: e18dbc994e (このIDを非表示/違反報告)
ウルフ・レト(プロフ) - 匿名野郎さん» わああ…ありがとうございます！！ロさんのそこ意識して書いてたのでとても嬉しいです！完結までどうか楽しんでいってください！ (2月18日 23時) (レス) id: dea71b6bbb (このIDを非表示/違反報告)
匿名野郎 - こういうお話めっっちゃ探してました！！！！！！ﾛさんの初心具合がとても好きです‼️‼️更新待っております！！！！！ (2月18日 14時) (レス) @page31 id: ba9094052f (このIDを非表示/違反報告)
ウルフ・レト(プロフ) - 風優さん» コメントありがとうございます！大好きだなんて言ってもらえてすごく嬉しいです！ゆっくり更新ですが面白い作品にしていくので最後まで楽しんでいってください！ (1月14日 10時) (レス) id: f93a386a12 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ウルフ・レト | 作成日時：2024年1月3日 1時
