狂人 ページ1
ｰｰｰｰ
数ヶ月前から誰かに見られている。
登下校中、授業中、ましてや休日まで
(……また来てる)
下校中。友達と別れ一人になった途端、後ろからいつもの足音が聞こえてくる。
いつもつけてくる人―――いわばストーカーくん。
尾行が下手なのかわざとなのか、足音が丸聞こえである。
後ろをチラッと振りかえると誰かがあわてた様子で電柱の後ろにしゃがみこんだ。
(…丸見え)
私は気づかないふりをして家まで歩きだす。
後ろからはまたまた足音
(…かわいいなぁ)
その尾行の下手さが愛らしかった。
家に帰りつけば足音はやむ。
私は急いで二階の自分の部屋に行くとスマホを片手にカーテンを開けた。
明らかについてきたであろう人物が、来た道をUターンしている所を発見。
「…ふふっ。かわいい」
ストーカーくん。
前からずっと正体は探らずとも分かっていた。
私の大好きな人。愛してやまない人
ﾊﾟｼｬｯ
帰っていくストーカーくんの姿を写真におさめる。
「……あぁ〜、、本当に可愛い」
撮った写真を数秒眺めると私はカーテンを閉めた。
そして壁中に貼っている愛してやまない人を見つめる
「……私も大好きだよ。………ロボロくん」
――そう。私は彼、ロボロくんのストーカー。
そして彼も私のストーカーなのだ。
壁中に貼られた写真。すべて私が彼を盗撮したものだった。
もともとの白い壁が埋もれるほどの写真の量により興奮する。
彼は私に盗聴機やGPSなどは一切つけておらず、いつものように家までついて来るか、私と同様盗撮するだけ。
ウブで恥ずかしがり屋の童貞だってことは最初から知っている。
私に話しかける勇気もない可愛い人
そんな彼とは正反対の私。
私は彼に盗聴機もGPSもつけている。
お互い一目惚れ同士。
そしてストーカー同士
「また明日ね。ロボロくん」
壁に貼られた写真を撫でるように指を滑らす。
写真には
友達と楽しそうに笑う彼
一人体育館裏で隠れるように泣く彼
私の家までついていこうと必死な彼
授業中、必死にノートをとっている彼
どれも可愛くていとおしくて、自然と笑みがこぼれた。
さて、そろそろ次のステップにでも行ってみようか
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ウルフ・レト(プロフ) - 白玉こさん» ありがとうございます！嬉しすぎて私のライフもゼロです…😇もっと虜にできるよう頑張ります！！ (3月7日 1時) (
レス) @page46 id: dea71b6bbb (このIDを非表示/違反報告)
白玉こ(プロフ) - この作品に出会えて本当に良かったと心から思います😭ここからの展開が気になりすぎます性癖に刺さりすぎてライフゼロです、、応援してます！！！ (3月6日 21時) (レス) id: e18dbc994e (このIDを非表示/違反報告)
ウルフ・レト(プロフ) - 匿名野郎さん» わああ…ありがとうございます！！ロさんのそこ意識して書いてたのでとても嬉しいです！完結までどうか楽しんでいってください！ (2月18日 23時) (レス) id: dea71b6bbb (このIDを非表示/違反報告)
匿名野郎 - こういうお話めっっちゃ探してました！！！！！！ﾛさんの初心具合がとても好きです‼️‼️更新待っております！！！！！ (2月18日 14時) (レス) @page31 id: ba9094052f (このIDを非表示/違反報告)
ウルフ・レト(プロフ) - 風優さん» コメントありがとうございます！大好きだなんて言ってもらえてすごく嬉しいです！ゆっくり更新ですが面白い作品にしていくので最後まで楽しんでいってください！ (1月14日 10時) (レス) id: f93a386a12 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ウルフ・レト | 作成日時：2024年1月3日 1時
