Painful love*013 ページ13
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1時間目よりも3分早く教室に入ってきた木林先生はなにか楽しいものを見つけたような顔をしていた。
なんだろうと思いながらも先生のいる教卓の前を通って机の中になかった古語辞典を取りに行こうと足を進めると
「Aさん、これから覚悟してください」
「え？」
全く意味の通じない言葉に首を傾げるとそれ以上は何も言いませんよと目線で伝えられた気がして、はぁ、なんて言ってロッカーに向かう。
なんだ、覚悟って
さっぱりわからん。何のことだろうなーと探していた古語辞典を取ると、こちらに向かってくる中堂先生の姿が。
歩いてるだけでもだるそうだけど、そんな姿もかっこよくて、目が離せなくなってしまう。どんなに遠くても歩き方でわかってしまうほど私は先生に恋焦がれていた。
そんな私に気付いたようで私と目を合わせながら先生は少し口角を上げた。その顔が何も考えられなくなるほどかっこよくて、私だけに向けられた笑みだと思うと心臓が破裂しそうなくらいにうるさく拍動する。
私の近くまで来た先生に全てを悟られないように普段通りにと意識しながら声をかける。
「何にやけてんですか」
「なにがだ」
「さっき笑った！」
「なんのことだ。それよりなんでお前…」
顔がクソ真っ赤だぞ。少し笑った先生にそう言われて急いで頬に手をやると確かに熱い。気付かないうちに顔に熱が集まっていたらしい。これは言わずもがな先生のあの笑みのせいだ。
それを知ってか知らずか、鼻で笑って持っていた教科書で私の頭をぽんと叩いた。
「いたい！」
「はっ、笑わせるな。クソか」
それだけ言うと先生は3組に入っていった。クソかってなんですか。と言うよりも授業だったのか。数学は嫌いだけど先生の授業は羨ましいなぁなんて思いながら先生に叩かれた頭を抑えて教室に入ると何気なく視線をやった木林先生と目が合った。
しかし先生は逸らす気配がなく、私はどうしたらいいか分からなくなって私から逸らすけど先生の視線はまだ感じたままで。
なんでこんなに今日は先生達と目が合うんだろう。
先生に叩かれた痛くもなんともない頭を撫でながらまぁそんなに考えることでもないかとまた机に伏せた。
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aiai(プロフ) - 烏龍茶さんの作品最高過ぎます(^^)アンナチュラルロスの私に癒しを与えてくれます！もうドキドキが止みません(笑)どうしましょうか…？期待してます！でも、無理だけはしないでください！ (2018年3月25日 17時) (
レス) id: cf55e6d6ff (このIDを非表示/違反報告)
烏龍茶(プロフ) - aiaiさん» コメントありがとうございます！今までの作品を読んでいただけていたのですね！嬉しいです(;_;)更新頑張りますね！応援嬉しいです(*´∀｀*) (2018年3月25日 15時) (レス) id: 574d66a4d8 (このIDを非表示/違反報告)
烏龍茶(プロフ) - 星野将希さん» 星野さんんんんんん！！！短編の方でコメントいただき、私も書きたい書きたいと思って準備はコツコツとしてきていたのです…。これからも頑張ります！お待たせしてすみません(;_;) (2018年3月25日 15時) (レス) id: 574d66a4d8 (このIDを非表示/違反報告)
烏龍茶(プロフ) - あらのんさん» あらのんさ…！！！！こちらにまで来て下さりありがとうございます(;_;)嬉しいです(;_;)新しいジャンルすぎて短編ならまだしも長編は受け入れてもらえるか不安ではありますがこれからも頑張りますね！ (2018年3月25日 15時) (レス) id: 574d66a4d8 (このIDを非表示/違反報告)
aiai(プロフ) - 烏龍茶さん！はじめましてです！最初の作品から見てます！新作おめでとうございます！更新頑張ってください！応援してます！ (2018年3月25日 14時) (レス) id: cf55e6d6ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：烏龍茶 | 作成日時：2018年3月25日 14時
