Sincere love*068 ページ22
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「とにかく彼に何かあったら絶対に私に教えて。」
それだけの関係のくせに何を言ってるんだと思うかもしれない。だけど私の目を見た六郎は
「分かった。ただ、俺はもうUDIの人間じゃないからその場に居合わせる可能性は限りなく低いよ。それでももしその瞬間に合ったら連絡する。でもこれだけは約束して、危険だと思ったら逃げること」と言った。
それに私は頷いた。
危険だと思っても逃げることなんて絶対にしないけれど、きっと私から何かを感じ取った六郎はそれも承知の上なんだろう。
「おやすみ」
そう言って部屋を出て行った六郎の後ろ姿にごめんね、と呟いた。
電気を消してソファに寝っ転がる。
私は系さんを止められるのだろうか。もしかしたら系さんに止められる側になったりして。
きっと彼は六郎が話を流してしまった記者を狙うだろう。
パラパラと携帯の懐中電灯で雑誌を照らしながら読む。
右上を折るような形にされていたページには夕希子姉ちゃん写真が。
どうして、同じ事件にあった人がいるのに夕希子姉ちゃんばかり。
すごく最低だけど夕希子姉ちゃんじゃない人にしてくれればいいのに。そう思わずにはいられなかった。
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青龍 葵(プロフ) - 誤字でしょうか?P58の最後、六郎の家にて「一人のの重みがなくなったソファに…」の「一人のの重み」→『の』多いのでは?一度、確認してみて下さい! (2018年3月22日 3時) (レス) id: 7069733e86 (このIDを非表示/違反報告)
烏龍茶(プロフ) - 雫さん» コメントありがとうございます!返信が遅くなってしまい申し訳ありません!!面白いと言って頂ける作品をお届け出来て良かったです。続編の方もよろしくお願いします! (2018年3月22日 0時) (レス) id: 574d66a4d8 (このIDを非表示/違反報告)
雫(プロフ) - 面白かったです!続き、お待ちしてますね|´-`)チラッ (2018年3月21日 12時) (レス) id: a9d8810827 (このIDを非表示/違反報告)
烏龍茶(プロフ) - ぷりんさん» プリンさん!!!!!!私の記憶にはしっかりと…。感動的な終わり方と言っていただける作品を作ることが出来て本当に良かったです!私の文章が好きだなんて私には勿体無いお言葉ですが、支えにこれからも書かせていただきますね(;_;) (2018年3月21日 10時) (レス) id: 574d66a4d8 (このIDを非表示/違反報告)
烏龍茶(プロフ) - しばさん» コメントありがとうございます!涙を流していただけるなんてホントになんだか書いてよかった!と思いました!なんて嬉しい言葉ばかりくださるんですかね…(*´-`*)続きも新作もお待ちください、ぜひこれからもご愛読いただければと思います! (2018年3月21日 10時) (レス) id: 574d66a4d8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:烏龍茶 | 作成日時:2018年3月18日 19時