Sincere love*059 ページ13
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「ごめん、お待たせって寝てるし。」
すーすーと寝息を立ててソファの上に寝ている彼女はまるで猫のように体を丸めていた。
「こんな所で寝てたら風邪ひくでしょ」
仕方ないと彼女をお姫様抱っこして寝室に運んで布団をかけてやる。流石に一緒には寝られないからともう1つの布団を引っ張り出して1度だけ彼女の頭を撫でると、彼女の頬を伝った1粒の涙。
「なんで、泣いてんの」
その問いに答えはない。
その涙を親指で優しく拭ってから「おやすみ」と声をかけ寝室を出てソファに向かう。
どうしてあれほどにUDIに反応したのか。そして口の悪い人…もとい中堂さんに興味を示したのか。
俺には全くわからなかった。彼女はたまたまだと言ったけどそんなはずはなかった。
そんなことを考えていれば時間はもう既に午前1時。明日も忙しいのだろうなと自分の身長に合わないソファに寝っ転がって布団をかぶる。
どうか、Aが傷つくことがありませんように。
眠っているのに泣いているあの人の姿を見たらそう願わずにはいられなかった。
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青龍 葵(プロフ) - 誤字でしょうか?P58の最後、六郎の家にて「一人のの重みがなくなったソファに…」の「一人のの重み」→『の』多いのでは?一度、確認してみて下さい! (2018年3月22日 3時) (レス) id: 7069733e86 (このIDを非表示/違反報告)
烏龍茶(プロフ) - 雫さん» コメントありがとうございます!返信が遅くなってしまい申し訳ありません!!面白いと言って頂ける作品をお届け出来て良かったです。続編の方もよろしくお願いします! (2018年3月22日 0時) (レス) id: 574d66a4d8 (このIDを非表示/違反報告)
雫(プロフ) - 面白かったです!続き、お待ちしてますね|´-`)チラッ (2018年3月21日 12時) (レス) id: a9d8810827 (このIDを非表示/違反報告)
烏龍茶(プロフ) - ぷりんさん» プリンさん!!!!!!私の記憶にはしっかりと…。感動的な終わり方と言っていただける作品を作ることが出来て本当に良かったです!私の文章が好きだなんて私には勿体無いお言葉ですが、支えにこれからも書かせていただきますね(;_;) (2018年3月21日 10時) (レス) id: 574d66a4d8 (このIDを非表示/違反報告)
烏龍茶(プロフ) - しばさん» コメントありがとうございます!涙を流していただけるなんてホントになんだか書いてよかった!と思いました!なんて嬉しい言葉ばかりくださるんですかね…(*´-`*)続きも新作もお待ちください、ぜひこれからもご愛読いただければと思います! (2018年3月21日 10時) (レス) id: 574d66a4d8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:烏龍茶 | 作成日時:2018年3月18日 19時