Sincere love*048 ページ2
.
とりあえずこれからどうすればいいのか。まず今考えることはそれだ。
彼には家も、職場も知られている。
それなのに避けるなんて無理な話だ。
それなら話し合うか?…いやそんな勇気はない。
私は彼を疑っているのに、それを伝える勇気はなかった。そう言ってしまえばきっと彼はもう私の元へは来てくれないから。
今まで夕希子姉ちゃんのために生きてきたっていうのにここまで来て自分の感情を優先するなんて本当に救いようのない馬鹿で、最低だと思う。
だけど私には彼が必要なのだ。
だからといって…と悩めばまた振り出しに戻ってしまった。
「どうしよう…」
電話番号だって交換してしまっている。私が消せばこちらからは連絡が取れないがあっちが消さない限り意味が無いし、それにやっぱり消すことは出来ない。
あと合鍵。これも悩みの種のひとつだ。
「ん〜〜!!!」
ボスっとソファに体を投げれば系さんの匂いが残っていて思わず離れる。
どうやらこの部屋は私を苦しめることしかできないらしいと寝室に足を運ぶ。
ベッドに腰をかけると、床に落ちている夕希子姉ちゃんの絵本と、
「て、がみ…」
夕希子姉ちゃんから貰った最後の手紙がそこにあった。
.
Sincere love*049→←Sincere love*047
600人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
青龍 葵(プロフ) - 誤字でしょうか?P58の最後、六郎の家にて「一人のの重みがなくなったソファに…」の「一人のの重み」→『の』多いのでは?一度、確認してみて下さい! (2018年3月22日 3時) (レス) id: 7069733e86 (このIDを非表示/違反報告)
烏龍茶(プロフ) - 雫さん» コメントありがとうございます!返信が遅くなってしまい申し訳ありません!!面白いと言って頂ける作品をお届け出来て良かったです。続編の方もよろしくお願いします! (2018年3月22日 0時) (レス) id: 574d66a4d8 (このIDを非表示/違反報告)
雫(プロフ) - 面白かったです!続き、お待ちしてますね|´-`)チラッ (2018年3月21日 12時) (レス) id: a9d8810827 (このIDを非表示/違反報告)
烏龍茶(プロフ) - ぷりんさん» プリンさん!!!!!!私の記憶にはしっかりと…。感動的な終わり方と言っていただける作品を作ることが出来て本当に良かったです!私の文章が好きだなんて私には勿体無いお言葉ですが、支えにこれからも書かせていただきますね(;_;) (2018年3月21日 10時) (レス) id: 574d66a4d8 (このIDを非表示/違反報告)
烏龍茶(プロフ) - しばさん» コメントありがとうございます!涙を流していただけるなんてホントになんだか書いてよかった!と思いました!なんて嬉しい言葉ばかりくださるんですかね…(*´-`*)続きも新作もお待ちください、ぜひこれからもご愛読いただければと思います! (2018年3月21日 10時) (レス) id: 574d66a4d8 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:烏龍茶 | 作成日時:2018年3月18日 19時