Sincere love*028 ページ29
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「とーりーあーえーずー」
あのあとまたベッドに連れて行かれそうな流れになったけど彼の腹の虫が騒いだのでご飯を食べようということになった。
それにしても材料がないしなぁ。ということで買い物に行くことになり、系さんの服のままでは行かれないと仕方なく昨日の服に着替える。
「よし!」
「いくか」
まだ少し髪に水分が残ってた時に結んだからか、ゴムをとっても彼の前髪の髪はところどころぴょんとはねていた。
しかしそれもいつもの彼の髪型とさほど変わらない。ただの寝癖がひどい人みたいだ。
外に出ると快晴だった。
温かい風がふわりと吹いて春を感じる。
「ここら辺にスーパーとかあるんですか?」
「…あー、確か」
「え?!まさか知らないの?!」
「仕方ねぇだろ、いつもコンビニで済ませてる」
悪かったなと頭をかく彼。その行動が可愛くて。
とにかく探しゃああるだろとずんずん進んでいく彼に追いつこうと小走りになる。
系さんが住むところの周辺はどんなところなのだろうとキョロキョロすると、ところどころで見覚えのある看板やお店、マンションを見つけて。
「あの〜系さん」
「なんだ」
「ちょっと付いてきてください!」
まさかね、なんて思うけどそんなまさかが起こりそうだ。
もしここが私の思ってるところならこの道をまっすぐ行って突き当りで曲がれば…
「ビンゴです!系さん!」
「あぁ」
系さんはなんで知ってるんだと言わんばかりの顔で私を見ながら相槌を打つ。
「系さんここって西武蔵野市?」
「…そうだ」
それがなんだ、とでも言いたげな顔。そんな顔するなら言葉で伝えてくれればいいのに。
「いや、実は私も西武蔵野市に住んでて。」
「…そうなのか?」
はい、昨日はあんな状態だったから住所なんて聞こえてませんでしたけど、と言えばあぁ、という顔をしてお互いトんでたもんな。と言われ墓穴をほったかななんて思う。
「しかしそんな偶然もあるもんか」
「はい、しかも住んでるマンション結構近いと思います。」
よくよく思い出してみれば彼の住んでるところは立地条件も内装もよく私が住みたいなぁと思ったけど金銭的な面断念したところだった。
だからそのマンションの条件に近いであろうところを見つけて借りた。
やっぱりお医者さんの類の人ってもらってるんだなぁなんて思う。
「とりあえず、買い物しちゃいましょ!」
「…そうだな」
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烏龍茶(プロフ) - りなさん» コメントありがとうございます!更新を楽しみにしていただけるなんて嬉しいです!小説の中で会える中堂さん…!確かに私も他の作者様の作品を読んでそう思います!ご期待に応えられるよう頑張りますので応援よろしくお願いします! (2018年3月18日 18時) (レス) id: 574d66a4d8 (このIDを非表示/違反報告)
りな - いつも更新楽しみにしてました!アンナチュラルが終わって悲しいですが、小説の中で中堂さんに会えるのが楽しみになっています!更新きたいしてます!がんばってください!! (2018年3月18日 18時) (レス) id: 8a0990f49a (このIDを非表示/違反報告)
烏龍茶(プロフ) - あきさん» コメントありがとうございます!初めましてですm(_ _)mダントツにお気に入りと言っていただけて嬉しい限りです(;_;)原作沿いに書けなくて不安でしたのでこのスタイルでよかったと感じました。最後まで書きますのでよろしくお願いします! (2018年3月18日 18時) (レス) id: 574d66a4d8 (このIDを非表示/違反報告)
あき - はじめまして!アンナチュラルの中堂さんにハマり、こちらの小説を見つけました。数ある中堂さんの小説の中で、烏龍茶様の小説はダントツにお気に入りです!原作沿いではなく、烏龍茶様のオリジナルのストーリーで、新鮮です。ぜひ続きを書いてください! (2018年3月18日 18時) (レス) id: b4f36fabcb (このIDを非表示/違反報告)
烏龍茶(プロフ) - 優さん» コメントありがとうございます!初めましてです(`・ω・´)/いつもですか、嬉しいです(;_;)やっぱりアンナチュラルは生きがいですよね、、。続きを見たいと言ってくださりありがとうございます、必ず最後まで書きますのこれからも応援よろしくお願いしますm(_ _)m (2018年3月18日 17時) (レス) id: 574d66a4d8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:烏龍茶 | 作成日時:2018年3月11日 16時