Sincere love*010 ページ11
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そろそろ帰ろうかな、と明日の仕込みもそこそこにカウンターの席だけの電気にして使った食器を洗っていると、
カランカランと扉が開いて。こんな時間に入ってくるなんて誰だろう、と夜遅くに1人という状況に体がこわばる。
あぁ、鍵を閉めておけばよかったと恐る恐る顔を上げると、
「…もう終わりか？」
「え、あ、えっと」
今朝の彼が立っていた。途端に強ばっていた体が動くようになって、「すっごくびっくりしました」と言えばハッとしたように「…悪い」と彼はバツが悪そうに頭をかいた。
それにしても彼はなんで営業時間に来てくれないのだろうか、そう思うけれど私も私で彼を追い出す気はなかった。
きっと彼とは2人での空間がいいと思っているからだった。
「とりあえず座ってください」
「いいのか？」
「ふっ、いいですよ。逆にじゃあなんで来たんですか」
そう言って笑えば彼もすこし表情が柔らかくなった。彼は朝と同じ席に座った。その席はまだ誰の席ともなっていなかったのでこれからは彼の席かなぁなんて考える。
「何か食べます？って、夜ご飯食べましたよね」
「…いや、まだ食べていない」
「そうなんですか、簡単なものでよければ何か作りますけど」
じゃあ、頼む。と彼は言う。苦手なものはあるかと確認すれば、「ない」と言うので余計なことは考えずに作れそうだ。
何を作ろうかなぁ。冷蔵庫には何があったっけ？なんて考えていると、それから、と言うから目を向ければ
「コーヒーを入れてくれ」
「へ？」
予想外のリクエストに間抜けな声が漏れた。こんな夜にカフェインを取ったら眠れなくなってしまう。
「んー…コーヒーは夜に飲むとあんまり良くないから、私の好きなハーブティーでもいいですか？安眠効果もあるし、それから私的には気分が軽くなります。」
彼に笑いながらいえば、目を丸くしてふっと笑った。ここに来た時の彼は朝と比べてなんだか思い詰めた顔をしていたから、彼の反応を見ればビンゴだったのだろう。
「じゃあ、それを頼む」
「はーい！」
お気に入りのそれが入った袋を取り出して、スプーンで3杯ほどすくいハーブティー専用のティーポットに入れて、熱湯を注ぎ3分ほど蒸らす。
その間に作るものを決めた。
私の大好きだったあの人が得意のひとつとしていたあの料理を作ろう。
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烏龍茶(プロフ) - りなさん» コメントありがとうございます！更新を楽しみにしていただけるなんて嬉しいです！小説の中で会える中堂さん…！確かに私も他の作者様の作品を読んでそう思います！ご期待に応えられるよう頑張りますので応援よろしくお願いします！ (2018年3月18日 18時) (
レス) id: 574d66a4d8 (このIDを非表示/違反報告)
りな - いつも更新楽しみにしてました！アンナチュラルが終わって悲しいですが、小説の中で中堂さんに会えるのが楽しみになっています！更新きたいしてます！がんばってください！！ (2018年3月18日 18時) (レス) id: 8a0990f49a (このIDを非表示/違反報告)
烏龍茶(プロフ) - あきさん» コメントありがとうございます！初めましてですm(_ _)mダントツにお気に入りと言っていただけて嬉しい限りです(;_;)原作沿いに書けなくて不安でしたのでこのスタイルでよかったと感じました。最後まで書きますのでよろしくお願いします！ (2018年3月18日 18時) (レス) id: 574d66a4d8 (このIDを非表示/違反報告)
あき - はじめまして！アンナチュラルの中堂さんにハマり、こちらの小説を見つけました。数ある中堂さんの小説の中で、烏龍茶様の小説はダントツにお気に入りです！原作沿いではなく、烏龍茶様のオリジナルのストーリーで、新鮮です。ぜひ続きを書いてください！ (2018年3月18日 18時) (レス) id: b4f36fabcb (このIDを非表示/違反報告)
烏龍茶(プロフ) - 優さん» コメントありがとうございます！初めましてです(`･ω･´)/いつもですか、嬉しいです(;_;)やっぱりアンナチュラルは生きがいですよね、、。続きを見たいと言ってくださりありがとうございます、必ず最後まで書きますのこれからも応援よろしくお願いしますm(_ _)m (2018年3月18日 17時) (レス) id: 574d66a4d8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：烏龍茶 | 作成日時：2018年3月11日 16時
