リンタングル ~Ren.N~ (ページ9)

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Story 9 ページ9

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気づけばあっという間に日曜日になっていた。

廉のサッカー姿を見るのは初めてで、ソワソワしてなかなか寝付けず絶賛睡眠不足。

寝れない、なんて理由でれなに夜中に電話をかけたら『お前は小学生か』ってつっこまれたけど。

本当は、差し入れでレモン漬けみたいなのを持って行くべきなのだろうけどあいにく私にはそんな女子力なんて持っていない。

「手ぶらは、、ちょっとね」

さすがに手ぶらはよくないかなって思って途中コンビニに寄ってゼリーだのなんだのを買って。

約束していた待ち合わせ場所に着いた時には既にれなは来ていた。

れな『Aーー！！！』

「ごめん、遅れた！！」

れな『全然、うちも今来たとこだったし。じゃ、行こっか。』

「あ、そういえば。相手って強いところなんでしょ？」

対戦校である西高は全国大会出場経験のある強豪校であることを耳にしたことがある。

れな『そうそう、関西の中だとトップクラス。』

だから今回はきついかもね～なんてれなは呑気に言っている。

"関西"ってれなは言ったけど
関西弁を話す廉は知り合いがいるのかな。
でもそもそも関西出身なのかな、、？

なんて考えていて気づいた。

そういえばわたしは廉のことを全く知らない。

れな『A？』

置いてくよー？なんて声を掛けられとりあえず今は考えるのをやめた。

そして、なんだかモヤモヤしたまま会場に向かった。