リンタングル ~Ren.N~ (ページ36)

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Story 36 ページ36

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あれから、文化祭の話し合いが行われ

廉が、見つけた"あの写真"を事細かく説明したら、その案が通って

同じようなインスタ映えを狙った可愛らしいカフェにすることが決まった。

『廉くん、女心わかってるよね♡』

なんて、クラスの女子が騒いでたのはもやもやしたけど。

そして、今日は待ちに待った、買い出しの日。

「今日はお世話になります……勇太様。」

神『はいはい、もう慣れっこだわ。
んで、ちゃっちゃと服決めるぞー。』

約束した通り、勇太が私の家に寄ってくれて、廉に少しでも"かわいい"って思ってもらうための服を考える。

「これは……？」

神『カジュアルすぎ。』

なんて、すぐ却下される。

私が選んだものは、勇太に響かないみたいで。

神『んー、これとこれ……あとは～』

なんて選んでるのを見ると、いかにも"女の子"なワンピース。

確か、高校入学のお祝いでおばあちゃんから貰ったもので1回も着たことがない服だ。

「……それ着るの？」

神『まあ、廉にどーとも思ってもらえなくてもいいならそのズボンでもいいけど？』

なんて圧をかけてくる。

でも、せっかく選んで貰えるし、やっぱり廉にすこしでも"かわいい"と思われたい。

だって女の子だもん。

好きな人にはアピールしなきゃ、廉なんて尚更振り向いてもらえない。

まあ、頑張ったところで眼中にないことは分かってるけど。

(少しでも揺らいでくれたら……)

「これ、着る。」

そういうと、勇太はニヤッとして

神『そーこなくっちゃ』

なんて笑みを浮かべた。