リンタングル ~Ren.N~ (ページ22)

今日:1 hit、昨日:5 hit、合計:188,600 hit

Story 22 ページ22

.

周りを見渡せば笑顔で楽しむ人ばかり。

ここのお祭りは、花火が上がるから毎年カップルや家族連れが多い。

だからこそ、泣きながら歩いてる自分はすごく目立っていると思う。

来なければよかったのかな……なんて後悔しても遅いけど。

19時を過ぎた今でも廉から連絡が来ることは無くて、結局歩いて家に帰ることにした。

「せっかく、勇太とれなが断ってくれたのになあ……」

なんて謝ろう

なんて説明しよう

ただ、それだけしか頭になかった。

きっと廉は来るのが嫌になってしまったんだ。
もしかしたら2人だというのを勇太から聞いていたのかもしれない。
それで来なかったのかもしれない。

なーんて、自分自身を痛みつけることばかり考えてしまう。

今更廉に連絡する気力なんて無い。

夏休みが明けてから、きちんと話しをしよう。

そう思って、とりあえず勇太とれなにも黙ってることにした。

夏休みが終わるまでの2週間。

その間はずっと廉のことで頭がいっぱいで、課題なんて手をつけられる余裕が無かった。

はやく、学校に行きたい。
はやく、廉に会いたい。

ただ、それだけしか考えていなかった。