リンタングル ~Ren.N~ (ページ16)

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Story 16 ページ16

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そして気づけばあっという間に終業式。

無事、赤点補習も回避してあとは夏休みを待つだけだった。

神『まあ、俺らは部活があるんだけど』

「がんばれ、期待のエース」

勇太は小中でサッカーをやってたから実力はそこそこあって。
デビュー戦はダメだったものの、プレーをすごく褒められたらしい。

本人曰く、廉と共に凄く期待されてるらしく

『俺らってモテるから困っちゃう♡』

なんて調子乗ったことを言ってたからガン無視しといたけど。

神『そういえば、祭り。
お前結局浴衣着てくるん？』

珍しいな、って口にする勇太。

いつもは動きにくいからって理由をつけて私服だったけど、

(廉にあんなこと言われたらね……)

せっかくだし、いつもとは違う姿を見せたいなって思っていた。

「とりあえず、18時に会場集合にする？」

神『そーだな。俺らはいつも通りでいいけど廉はどこに住んでるかわからないし。』

いいんじゃない？って言われたし、

あとは勇太に頼んで貰おうと思ったら

神『Aが言っとけよ。
元々言い出したのAなんだし。』

なんて言ったけど

「私、連絡先持ってない……。」

そう、未だに連絡先を交換してなかった。

『はあ？！』なんて勇太は叫んでるけど、連絡先なんて聞けるわけがないし。

神『お前、今すぐ聞いてこい！』

って言われたかと思えば教室から追い出された。

多分、部活の方に行ってると思う、なんて呑気にいいやがって。

勇太から伝えてくれればいいのに。

って言いつつも廉を探しに行った。