リンタングル ~Ren.N~ (ページ12)

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Story 12 ページ12

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神『『A！れな！』』

さっき試合が終わったばっかりだというのに

勇太が走って追いかけてきた。

「勇太、おつかれ……！」

勇『おう。』

試合も負けてしまって、なんて声をかければいいのか分からなくなってしまった私を察したのか

神『やっぱ、強いわ～！
さすが、西高って思ったわ。』

叶わないな、なんて笑いながら言ってて。

神『あ、でも応援してくれたでしょ？
声、聞こえたよ。』

ありがとな、って。

ほんとは悔しくて辛いだろうに、わざと明るく声をかけてくれた。

勇太はいつもそうだ。
私が困っている時は察して助けてくれる。

「聞こえて……ないかと思った……。」

あんなでかい声で叫ばれたら聞こえるだろ、って笑いながら頭をクシャってされた。

れな『あ、そういえば、廉は？』

いないの？って聞くれな。

神『あー、なんか急いでどっか行ったけど。先にAたちの所に行ったのかなって思ったけど来てない？』

確かに廉の姿は見てない。

せっかく、差し入れ(っていってもコンビニのだけど)買ってきたのに。
直接「おつかれさま」って声をかけたかったのに。

まあ、いないのならしょうがないよね……。

「これ、差し入れ。
ゼリーとかもろもろ入ってるよ。」

廉に会ったら廉にも渡しといて、と言うと『ありがと』と返ってきた。

神『じゃ、おれ、集まりあるから。
気をつけて帰れよ。』

なんて言って、走って戻って行った勇太。

にしても、、

(廉はどこ行ったんだろう)