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西畑side
結局彼女の元へ向かう足を止めた。
とっておきの仲直りの方法を見つけたからや。
彼氏の俺だけが知るAの機嫌が一瞬でなおるやつ。
まあ、俺もそれなりに頑張らなあかんねんけどな。
とりあえず四時間目が終わったら購買へ直行やな。
運良く俺のクラスが一番早く終わって、
購買のパンの種類がまだよぉさん残ってた。
よっしゃ、って心の中でガッツポーズして、
お目当てのものをお買い上げ。
んでなんかおったはっすん連れて、
購買の戦争から逃げるようにしてAのクラスへと向かった。
やけど俺が一足遅かったみたいで。
教室にいないA。
もしやと思って購買の近くに戻る。
はぁ…せっかく俺が買ったったのにもしかして被り？
と思ったらなんも持ってへんかった。
それはよかってんけど、
俺より俺の後ろのはっすん見てホッとすんのは意味わかれへん。
醜い嫉妬や…
それだけで怒るやなんて。
自分でも自覚はしてんねんけどなぁ
でもとりあえずここで怒っても朝みたいになるってわかっとるから、
Aのために買ったメロンパンを渡した。
くれるってわかった瞬間目キラキラして。
ほんまにかわええ。
合わせて謝れたし。
作戦大成功や。
メロンパンみつめてちょっとにやけてんのが可愛い。
嬉しいって思ってんのが滲み出てんもん。
メロンパンくらいなら、いくらでも買ったるわ。
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