告白+1 ページ24
長「騒がし、笑」
小さくなっていく2人を見て、笑う人。
綺麗な横顔だなって数秒見つめる。
不意にふわっと香る柔軟剤のような匂い。
家では使わないタイプの洗剤なはずなのに、
どこか懐かしい。
長「体調、大丈夫？」
「はい、結構よくなりました。」
長「なんか敬語やん、どしたん」
「いや、なにも。」
長「そっか。じゃあ帰ろ」
手にぬくもりを感じ、
咄嗟に振り払ってしまった。
目の前の人を傷つけたかったわけじゃない。
「すいません、そんなつもりじゃ、」
そんな悲しそうな顔、しないで。
長「ええんよ、ごめん、」
そんな寂しそうな顔、しないで。
「ちょっとお手洗いに行ってきます、」
長「うん、わかった」
ぽちぽちとスマホをいじる。
頭のピースが埋まっていく。
私は、最低なことをしてしまった。
帰り道のコンビニ。
いつかのように彼はパンを買った。
「長尾、謙杜くん、」
ついさっき思い出した名前を呼ぶ
「お話ししたいことが、あります。」
風に靡いた髪が艶めいていて綺麗だ。
彼の瞳は私を捉え、真剣な目つきになった。
「いきなりこんな重い話、申し訳ないのですが、」
「私は心因性記憶障害予備軍という名前の病気です、」
病気の詳細、これまで何度も長尾さんを忘れていた謝罪、
約束を破ったこと、あなたが好きですということ。
全部話した。
彼は驚きを隠せない表情だった。
でももう、これでいい。
「なので、これ以上ごっこを続けることはできません。
日常にあなたが入らなければ、
もう一切この日々を思い出すこともありません。だから、」
「だから、」
「私と別れてくださいっ…」
我慢できずに涙が一滴こぼれた。
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檸檬の妹(プロフ) - おもちさん» ありがとうございます！がんばります！ (6月13日 10時) (
レス) id: 0bbfc75c53 (このIDを非表示/違反報告)
おもち - 更新お疲れ様です。続きが楽しみです！これからも頑張って下さい！ (6月12日 23時) (レス) @page13 id: 9d0b005fde (このIDを非表示/違反報告)
檸檬の妹(プロフ) - 花畑のたんぽぽさん» 応援してくださりありがとうございます！これからも頑張りますのでこの作品をよろしくお願いします！ (2022年8月20日 10時) (レス) id: 1fb600e1a2 (このIDを非表示/違反報告)
花畑のたんぽぽ - コロナ渦で大変だとは思いますが、応援しています。左右盲の歌詞、とてもいいので大好きです！頑張って下さい！ (2022年8月18日 19時) (レス) id: 76d61221a8 (このIDを非表示/違反報告)
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