니쥬씨 ページ26
清水寺か〜
そんなことを思っていた翌日。
？「Aちゃん、だっけ？」
「そう…だけど」
話しかけられたのはあの凛ちゃん。
※十六話に出てきました！
神崎凛。
小柄で顔の整った女の子。
私とは違って女子女子してるし、
みんなの憧れの存在。
でも私はどちらかと言うと苦手。
男子に囲まれて育ってきたからか、
女子って感じの女子とは絡みにくい。
「どうしたの？」
凛「その…自由行動の班、入れてくれない、かな？」
「えっ？」
凛「無理矢理友達に班追い出されちゃって、
他に入れる班もなくてさ…」
「そっか」
前駿佑がどうたら言われてたもんな、
そりゃそうなるわ。
「いいよ、入りな！」
凛「ほんとっ？ありがとー！！」
と尊敬の眼差しみたいなのを向けられる。
こりゃモテるわ。と納得していた時だった。
頭になにかが突き刺さった感じの衝撃が走った。
「いたっ」
駿「フッ、おつ」
「おま、駿佑ー！」
と上を見ながら怒る。
そこには私の頭に顎を刺した犯人が。
「刺さってる顎刺さって
凛「み、道枝くん！」
」
と鎖骨くらいまである
おろした髪をいじりながら照れる凛ちゃん。
あ〜わかった。
駿佑のこと、好きなんだな。
青春。
二人はとても似合うし、
美男美女カップルが誕生するかもしれない。
二人が笑い合っている姿を想像すると、
胸が苦しくなった。
やっぱ、好き、なんだな。
二人が話している方を見る。
近いのに。遠い。
凛ちゃんは、とても楽しそう。
でも駿佑はいつも寄ってくる女子たちのように
適当にあしらっていた。
どこまで女子に興味ないんだ、あいつ。
フッと笑みが溢れた。
駿「何笑ってんの」
とさっきは凛ちゃんのほうを
向いていた駿佑がいつのまにか横に。
「別に。」
駿「あっそ」
そう言ってつまんなそうに自分の席へ帰っていった。
凛「あの…さ、ちょっといい？Aちゃん。」
「ん？」
そっとこちらに近づいて耳のほうに行ったかと思うと
先程とはぜんぜん違う低い声でこう言った。
凛「邪魔、すんなよ」
そう言うと凛ちゃんも駿佑と同様席に戻っていた。
こちらを向いてﾆﾔﾘと私に悪魔の笑みを見せながら。
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檸檬の妹(プロフ) - みちなが信者さん» コメントありがとうございます！モチベググッと上がりました！本当にありがとうございます！ (2022年10月23日 22時) (
レス) id: 1fb600e1a2 (このIDを非表示/違反報告)
みちなが信者 - いつも楽しく見させてもらってます❗️更新頑張ってください☺️ (2022年10月23日 14時) (レス) @page27 id: 9b1daafc8e (このIDを非表示/違反報告)
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