姉を奪わないで！【鬼滅の刃】

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｢お前が甘露寺の妹か｣



姉さんが連れてきたのは、
細くて、蛇を連れた男性だった。



『えぇ、そうです。
姉さんを変な目で見るのはやめてくださいね』



幾ら柱とはいえ、もはや罪ですから！！


｢甘露寺とは違う系統だがお前も美人だな。
性格は全く似ていないようだが｣

似てなくて悪かったですね！！
姉さんの性格が美しいだけですよ！！
私はただの凡人です。





『姉さんの前だからってお世辞は要りません』


私を、姉に気に入られるための
道具にしないでください！

姉と比べると遥かに劣るってことぐらい
自分でも分かってます。


まぁ誰と比べても劣りますが！！！


｢俺は忖度の類は嫌いだ。
ただ本音を言っただけだぞ、
褒め言葉くらい素直に受け取っとけ｣

姉の前で放つ台詞は
全てお世辞としか思えませんって。
そんなこと言っても
姉の好感度はあがりませんからね！？


『ところで何故姉さんと一緒に居るのです？』

逢引とか言ったら殴りますよ？
私の許可無しで姉さんと共に出掛けるなんて、
とんでもない！



｢任務帰りに出会ったのよ！
伊黒さんは素敵な御方なんだから！！
Aもすぐに分かるわ！！！｣


姉さんがお人好しで、
判断基準がゆるんゆるんなだけですって。



『へぇ、貴方は素敵な人なんですか？』

｢知らん。少なくとも甘露寺と釣り合うような
人間とは思ってないが｣






あっ、素敵な人だ。

『私が居ない時は、どうか姉の傍で、
姉のことを守ってあげてください。』


｢そんなこと言われなくても分かってる｣

あっ、本当に素敵な人だ。




｢もう！Aったら！！
私の方が歳上なのよ！？
母親みたいなこと言わないで、恥ずかしいわ！｣

照れる姉も可愛いです。

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