柱になった弟と柱になりたくない姉【鬼滅の刃】

31日目 ページ33

『お館様ぁぁあ！こんにちは！！』

｢今日も元気だね。ちょっと五月蝿いかな｣

今日も辛辣ですね！

『お身体大丈夫ですか？
正直いってもーすぐ死んじゃいます？』

｢うん、死んじゃうかな｣

あらまぁ。
15年かけて覚悟決めてきたから、
もう涙も出てこないなぁ。


｢恐らく、Aとこうして
会話出来るのも今日が最後だと思うよ。｣

遂にですか。

『長かったですねぇ、15年間。』

｢今日くらいは敬語、外していいよ。
友達として、同級生として、話そう？｣

いい案ですね、
じゃないとお館様はタメ口で話す友達が
一人もいないまま死んでしまい悲しい人生を
送った人になってしまうもんね！！

『分かった！
まず1つ目のお話だけど、
宇髄天元。私が人生もらっちゃいました』

なんかこの言い方祝言挙げたみたいで嫌だな。

｢でも、貴重な戦力を
無駄にせずに済んでよかったね。
恐らく無惨との直接対決はもうすぐだよ｣

だよねーー。
運命の歯車急に回りすぎじゃないかな？？

『杏寿郎も、この数ヶ月で更に強くなったよ。
で、お館様さっきから何か言いたげだけど
私に何か頼み事でもあるのかな？』


｢柱に稽古をつけてあげて欲しいんだ｣

えっ、私が？柱に？？？

『私、人間相手だと柱より弱いよ？』

お館様も知ってるでしょ！？
鬼には不思議な力がはたらくんだって！


｢あのね、A。それは自己評価だよね？
他人から見ると違うかもしれないよね。
思い込みは良くないよ。だからお願い。｣


あ、これ巷でよく言う一生のお願いってやつ？
やだなぁ、生々しい。


『いいよ』

｢だよね、さすがに嫌だよ……………えっ？｣

あれ、断るとでも思ってたの？
私そこまで酷くないですけど！？！？


『お館様に内緒にしてたことあるんだ。
15年間、ずーっと。23歳になって、
初めて玄弥にだけ教えた秘密。





私ね、物心ついた時からね、』

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