少女とホスト達

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安井side






夕方から降り始めた、ゲリラ豪雨は店を閉める時間も降り続いていた。








なのにお客さんは変わらず、たくさんの人が来た。







暇なのかよ、なんて思ったりもしたけど。


そこは顔に出さずに接客をし続けた。






中「みんなお疲れ様〜！」


菊「まじ今日の…名前忘れたけどとにかく香水臭すぎ！！
マジに死ぬかと思ったわ」


慎「俺もそれ思った！」


樹「今日は雨降ってるから匂いが余計にね〜」





閉店後の客の愚痴も、もう聞きなれたもんだ。






京「今日全然指名入んなかったから、酒飲んでくる」


北「おいおい、ヤケ酒か〜！？」


中「お前未成年なんだから、飲むなら部屋で飲んで」


京「わかったよ」





シャワーを浴びる順番も、売り上げが高い人からに決まってて


俺は売り上げが低いかったから最後のほう。





それまで接客した人の匂いが、着ている服に付き続けて気持ち悪い。









閉店後から3時間後に、ようやく入れた風呂。



人によって入る時間が違うから本当にめんどくさい。







風呂上がりに自分の部屋に戻ろうとすると、

雨が降り続いてる窓を眺めているAちゃんがいた。




そう言えばなんだかんだ、一回も話したことなかったんだよな。





自販機で飲み物を買って、Aちゃんの元に行った。

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