少女とホスト達

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中「これがいいかな〜」


「男性の洋服屋さん、初めて来ました…」


中「そうなの？」


「はい」


中「せっかくだし、俺の私服選んでよ」


「えっ！？」


中「いいじゃん！」


「私センス悪いですよ」



とか言ってるけど、めちゃくちゃお洒落だし。



中「いいから。Aちゃんの思う俺のイメージで、選んでくれればいいから」


「わかりました」





俺のために真剣に選んでくれてる…なんて自惚れちゃうくらい。







きっと俺らの中にとっくに、Aちゃんに対して好意を寄せてる奴がいるんだろうな。









「これ…試着してみてください」



試着室に入ってきてみると、今まで俺が着てそうできてないような感じだった。




中「どうかな…？」


「素敵です！でも…中島さんの趣味じゃないですよね…」


中「こういうのも、いいかなってさっき思った！これ買うよ！」


「でも、自分で選んだ方が…」


中「Aちゃんにせっかく選んでもらえたし。それにAちゃんもいいって言ってくれたから」



選んでくれたやつを買って、Aちゃんのところに戻った。









中「Aちゃんお昼ご飯食べない？」



「そうですね…お腹もすいてきましたし」



中「俺のおすすめのところがあるから底で食べようよ」



「楽しみです」









「わぁ…」



中「いい所でしょ？」



「こういう所、初めて来ました…。いつもこういう所で食べてるんですか？」



中「いつもじゃないよ(笑)たまにね」



「へぇ〜」



中「コース料理でもいいかな？」



「お任せします！」





頼んだものが来ると、目をキラキラさせて喜んでいた。



そんな女の子が俺には久しぶりでホストで働いてなかったらこんな気持ち、

当たり前のことなんだろうなって少し悲しくなったりもした。




「美味しいです！」






中「ところで…今更だけどAちゃん、何歳なの？」



「19歳です」



中「うっそ…」




俺より3つも年下なんだ…。




同い年ぐらいかと思ってた…。





「中島さんは何歳なんですか？」



中「俺は21歳」



「もっと年上なのかと思いました！意外です」



中「風磨は二十歳で、勝利はAちゃんと同じ年の19歳」



「私、佐藤さんと同じ年なんですね」



中「彼奴大人っぽいよな〜(笑)」



「ですよね」

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