Two flowers12

黒歴史 ページ17

『いや〜
Aちゃんもジスちゃんも、益々美人になったんじゃない？』

「ですよね。私もそう思います」

「ちょっと、ジス」

「だって本当のことじゃん。ダイエットしたりスキンケアに力入れたり、それなりに努力してるのに"そんなことないですよ〜"なんて言えない」

『さすがジスちゃん！努力があっての自信だよね。素晴らしい』

「Aももっと自信持ちなよ。そんなに可愛いんだから」

「美しくて謙虚なのがAヌナの魅力ですよ」

「それは言えてる」

「ステージに立つと堂々としてて、迫力すら感じるってのも良いよな」

「ファンと同じで、ヒョンたちもそのギャップにやられるんでしょうね」

「私は？私には魅力が足りないってこと？？」

「え、や、違」

『ジスちゃん〜顔怖いよㅎㅎ』

「あは、すみません♡」

「切り替え早い…」

「ある意味ギャップ…」



この日はいつものように メンバーたちと楽しくお喋りしながら、ファッションブランドの画報撮影をしていた



いつもと違ったのは

ここにお客様が現れたということ



『きゃ〜♡本当にいた』

『見て見て。めっちゃイケメン』

『来て正解だったね』


「？」



撮影現場にやって来た

煌びやかで美しい3人組


顔が小さくてスタイルが良くて
芸能人みたい



あれ？

あの3人、もしかして



「うわ。そっくり」

「双子？」

「違うだろ。3人だから三つ子」

「そんなことより、あれは誰なのよ」

「さあ…」

「知らないな」

「モデルさん？」

「打ち合わせの時は何も聞かされなかったけど」


私たちはサプライズゲストに戸惑っていたけど

どうやら、現場のスタッフさんたちも慌てている様子



『どうしよう』

『まずいな』

『誰なんです？』

『バカ！キム社長の娘さんたちだよ』

『えっ』

『噂に聞く、あの3人娘…』

『あ、あの……リラさん、ユラさん、サラさん…ですよね？

失礼ですが、今日はどのようなご用件で？』

『見に来ただけよ。悪い？』

『私たちSEVENTEENのファンなの。今日ここで撮影してるって聞いて、仕事休んで来ちゃった♡』

『あ

せっかくだから一緒に写真撮ってもらおうか』

『いいね〜』

『お洒落してきて正解』

『え？写真っていうのは…』

『言わなきゃわからない？
セットも機材も人員も揃ってるのに、スマホでセルカ撮るだけなわけないでしょ』

『……』



困り顔のスタッフさんたち

私たちの方を見て申し訳なさそうに頭を下げた

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